ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

弁護士の仕事術・論理術 (矢部正秋) 成美文庫    

[内容]

仕事・生き方・考え方について、誰にも分かりやすく説かれている。

[感想]

高齢者にはあまり参考にならない内容かと思ったが、そんなことはなく、

「報道や人の話を鵜呑みにせず、物事を客観的に見、自分で深く考え、人生を豊

かにせよ。」など、具体例と共に最後まで興味深く読ませてくれた。

 

それにしても頭のキレそうな人だなと、途中でプロフィ―ルを読み直してみたら、

ズラズラと凄い経歴が並んでいて驚いた。

 

仕事・運・お金、全ては人間が運んで来る。必要なのは人間の本性を読む力だと

いう。又、プロの基本として、問題を四六時中考え抜くことの大切さも説いている。

 

多忙を自称する人に対しては、「仕事の段取りが悪い」などの厳しい分析。それで

突然思い出した人が何人かいて、当たってるなあと思わず苦笑い。

 

情報に流されやすいタイプは「理想主義者で正義感が強く、誠実、真面目を信条と

してる人。」…というのは意外だった。

日本人は、他者との対立を避けたがることも指摘。紛争や対立は必ず起きるもの

であること、そして性悪説で見てこそ、善も見えてくると言う。これは、多くの

修羅場をまとめてきた人ならではの言葉だろう。

 

「義理欠きと付き合い制御。私にとって大切な事は、①第一に家庭 ②第二に自分

 ③第三に仕事」…これに関しては、理想ではあるが皆生活がかかってるので、

 非常事態でもない限り実行は難しい。著者が実際にこれを貫いてきたとしたら、

 色んな意味で凄いなと思う。

 

他にも 「不満を言う代わりに自らを磨け」「思考力は一定水準の知識や教養の上

にはじめて成り立つ。」「将来にも備えて研磨に励むが、同時に現在を楽しむ。」

など、若い人の為になることが沢山書かれている。