学校でうさぎ飛びをさせることが殆ど無くなったのは、ある中学校で野球部員
に罰として長時間うさぎ飛びをさせ、10数名もの生徒が肉離れや膝の疲労骨折
を起こした事も大きく影響しているとか。
昔は部活でのうさぎ飛びは当たり前、どんなに暑くても水分の補給は許されず、
突き指は引っ張って治せなどといった間違った指導が行われていた。
子供に不必要な筋トレや長時間同じ動作を強いて、関節や靭帯、腱・骨などに
障害を起こしたという話は珍しくなく、それで道を閉ざされた子達もいる。
※今は、例えば学童野球では1日の球数に制限を設ける…などのルールがある。
間違った指導と言えば、体罰も大きな問題だ。
体罰は学校教育法でハッキリ“禁止”と明文化されているが、学校の部活動には
何か根深いものがあるようで、いまだに指導者による体罰や先輩による虐めなど
で、怪我や死亡・自殺に至ったという痛ましい報道が絶えない。
このような理不尽が、いつ迄経っても改善されないのは何故だろう。
・指導者がスポーツを通して教育することよりも、勝ち負けに拘り過ぎている。
・問題が起きた時の学校の隠蔽体質。
・一部保護者も「それで成長するのなら多少のことは…」と黙認。
このように色々な理由が挙げられているが、私は当事者への処罰が軽すぎること
も無関係ではないと思う。
学校は今や(イジメ問題も含め)、聖域どころか治外法権と揶揄される状態。犯罪
レベルのことは大小にかかわらず、やはり警察が対処すべきだろう。
本気のスポーツは厳しいものだが、部活はプロとは違う。子供を恐怖で萎縮させ
る指導者には、「誰の為に勝とうとしているのですか?」と問いたい。
あと、勝ち負けに強く拘ることについては、親の中にも結構そういう人がいて、
私の息子達が学童の頃、試合で負けた自分の子に怒ったり不機嫌に当たる親を
何回か見たことがあるが、「誰の為に怒ってるの?」としか思えなかった。
子供を応援するのはいいが、度の過ぎる親には、親の満足の為に子供に負荷を
かけるのではなく「まだ若いのだから貴方自身が頑張って見せては?」と思う。