中学生の頃、父が定期購読していた『リーダーズダイジェスト』の日本語版
が届くのを楽しみに読んでいたが、私の小中学生の時の読書量は、それほど
多くはなかったと思う。
息子達が小学生の時は、毎月私が選んだ児童書を数冊ずつ本屋さんから配達
してもらい、子供達が自分で選ぶ本は、社宅に時々移動図書館のバスが来て
いたので、そちらを利用することが多かった。
小学校低学年まで、寝る前によく読み聞かせをしていた。気をつけたのは、そ
の時に読む本は本人たちに交代で選ばせることと、自分から言わない限りわざ
わざ感想を聞かないことだ。次男からのリクエストで『不思議の国のアリス』
を1ケ月近く読まされた時は、少し飽きてしまったが(笑)。
息子達は進級して新しい教科書をもらうと、国語の教科書だけは読書の感覚で、
受け取ってすぐに全部読んでしまうことがあった(難しい漢字は飛ばして)。
読書も他の趣味と同じで、生来の好き好きがあるのかも知れない。
次男が低学年の時のお友達で、本も漫画も好きじゃないという徹底した外遊び
派の男の子がいた。学童期は、本や勉強ばかりで外で遊ばない子の方が余程
心配だが、本の楽しさを知らないのは勿体ないと思っていたら、いつの間に
か読むようになっていた。強制せずとも、時期というものがあるのだろう。
それでも子供が本に興味を持たない場合は、どうしたらいいのか。
定番は読み聞かせで、次に、例えば子供が興味を持った虫を親も一緒に楽しみ
ながら図鑑で調べるなどが良いという。興味が広がり、1人で本を開くように
なるそうだ。あと「年齢より幼い本ばかり読みたがる」と心配するお母さんが
いたが、レベル云々よりまずは楽しいのが一番だと思う。