[内容]
祖母の飼犬だったパグを相続させられた女性の、心温まるコメディ。
副題は『ダメな私のワンダフルライフ』 (2018年 製作国イギリス)
[感想]
アパートで独り暮らしのサラは、ロースクールをやめて高校の教師として再出
発しようとしていた矢先に、亡くなった祖母が可愛がっていた犬のパトリック
を相続することになってしまう。
引き取りに抵抗するも押し切られて仕方なく連れ帰るが、アパートはペット禁止
の上に、この犬がとんでもないイタズラっ子だった。 しかし散歩の時に、犬の
お陰でイケメンと言葉を交わすなど、先行きは明るい様子。
翌日は教師としての初出勤の日だ。しかしイタズラッ子を置いていくわけにはい
かず、仕方なしに学校に連れて行くが、ここでも何かと振り回される一日に。
学校では近々チャリティーマラソン大会が行われる予定で、運動音痴の彼女も
参加することになり、この日から同僚の女性の指導で練習の日々となる。この
時の彼女の走り方が苦手感丸出しで、可愛いんだけど何だか笑ってしまう。
サラは何事にも一生懸命で、中々授業にのってこない生徒達のやる気を引き
出し、不良の扱いも上手。親の不仲に傷ついていた女生徒の相談に乗ってあ
げ、足の悪い老人の為に、寄付金で電動カートのプレゼントも。
嫌味ばかり言うけど、結構いいところもある教頭。犬のせいでアパートを追い
出された時に、住まいとして兄の船を貸してくれた同僚女性等々、ワルは登場
しなくて恋もハッピーエンド。一時パトリックの行方が分からなくなって泣か
されるが、最初から最後までほっこりと楽しめる映画だった。
※映画では犬が彼女の伴走をしていたが、鎖をつけて飼主のペースで長距離
を走らせ続けると、犬が死ぬことがあるので止めた方がいい。