ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

亡き猫の輝くように美しい姿

ぺぺ(♀)は車道の端に捨てられていた猫で、まだ生後2か月だった。

その数か月前に我が家に貰われてきた黒猫のナナ(♀6カ月)とは、すぐに

仲良しになり、私はこの2匹がケンカするのを一度も見たことが無い。

 

ペペは14歳の時に腫瘍が出来、ナナより5年も早く死んだ。

実は死ぬ2か月前に健康診断を受けていて「どこにも問題はありません。」

と太鼓判を押されていた。

 

しかし、その1か月後に突然崩れるように倒れ、この時はたまたま保護猫

ちっちの面会から帰って来たとこだったので、取って返してその病院に連

れて行った。そこの先生は触診だけで、ぺぺの肋骨の裏の腫瘍を見つけた。

 

3週間は注射のお陰で庭で少し遊ぶ事も出来たが、その後一週間伏せった。

最期が来る前に窓の外を見せたら、力を振り絞ってお座りをし、私に甘えた。

ペペが亡くなった後、ナナはペペの居た部屋から一歩も出ず、私はこの子ま

で死んでしまうのではと心配したが、1ト月経った頃にやっと出て来てくれた。

 

それから更に20日ほど過ぎた日のことだ。明け方に目が覚めると、目の前に

輝くように美しいペペが座っていた。驚いて見つめていたが、ナナがいるのを

確認してからもう一度見たら、ペペの姿は消えていた。

 

その後で起きて来た(元)夫が、開口一番「ペペの夢を見た。すごい綺麗だった。」

と言ったので、私が見たことを話したら驚いていた。

 

それまで私は、何故ペペの異変に気付かなかったのかと、後悔の日々を送っ

ていたが、この日からもっと沢山、ちっちに笑顔を向けられるようになった。 

※ちっちはペペが亡くなる前日に、我が家に引き取られていた。