ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

神棚の魂入れ

古い家屋のお祓いを頼んだBさんに、自宅にも来ていただいた。

 

玄関に入ってすぐ、Bさんが「この家は犬猫に守られてるなあ。」と呟いた。

それについては何の説明も無く、そのまま居間で向かい合って座ったのだが、

目を閉じた彼が、30秒程過ぎたところで「おかしいなあ、ブレるなあ…。」

と言って、首を傾げた。

 

そこへ飼猫のすずがやって来て、ミニテーブルの上の湯呑の水をピチャピチ

ャと飲み始めた。以下は、その音を聞いて振り向いたBさんと、私の会話。

 

(Bさん)「何ですか、これは?」

(私)  「亡くなった実家の人達ために、仏壇代わりにここに水を置いてます。」

(Bさん)「ああ、このせいだ。神様が嫌がってます。神棚の下にこういったもの

     を置いたら駄目です。」

(私)  「あのう、この神棚はホームセンターの安いやつで、神主さんに魂入れ

                  もしてもらってないんですが…。」

(Bさん)「ちゃんと氏神様と繋がってます。値段や儀式は関係ありません。毎日

     感謝の心で手を合わせることが大事なんです。」

 

確かに私は毎日神棚の前で、感謝の気持ちで手を合わせている。しかし、それと

て信心深い人の祈りとは程遠いもので、神社に行くことも殆ど無い。

神棚と氏神様が繋がってるなど、私には確かめようが無いが、それでも「大事

なのは心」というのが確認できたようで嬉しかった。

 

すずがその水を飲むのを見たのは これが最初で最後。偶然にしても凄いなと、

これにも少し驚いている。