ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

我が家の楽園 (主演)ライオネル・バリモア

[内容]

個性の強い仲良し大家族と、この家族を敷地から立ち退かせたい経営者家族

のコメディ。          (1938年 製作国アメリカ) 映画賞受賞

 

[感想]

工場建築の為の立ち退き話に、1軒だけ反対し続けているヴァンダーホフ一家。

近所の住民からは感謝されていたが、工場の経営者カービーの苛立ちは頂点に

達していた。 

 

ヴァンダーホフの孫娘はカービーの会社の秘書で、カービーの息子とは相思相

愛の仲。カービーはそれを利用して息子に説得させようとするが、息子は逆に

この一家に惹かれていく。

 

ヴァンダーホフ一家は皆個性的で、バレーを習っていて家の中でもいつも踊って

る娘や、おもちゃ作りが趣味の同居人など、のびのびと自由な人間ばかり。

地下で花火を作っていたら爆発が起きて、ヴァンダーホフまで留置所に収容され

てしまうなど、次々と問題が発生するが彼はいつも楽観的だ。

 

立ち退きを迫るカービーは傲慢な男だが、ヴァンダーホフから「いくら金を儲けて

も、あの世までには持って行けない」と言われて、少しずつ態度が軟化していく。

長年金儲けしか頭になかった男が、そう簡単に変わるはずがないのだが、それ

が有り得てしまう、どこかおとぎ話めいた人々と展開が楽しい。

  

この映画は私が生まれる10年も前に作られたもので、しかもモノクロ。

ヘタするとドタバタ喜劇になりそうなのに、妙に可笑しくて、改めて映画情報を見

てみたら、アカデミー賞を受賞していて納得。古い映画と見くびるなかれだった。

 

ちょこちょこ姿を見せる、部屋で放し飼いのカラスも可愛いくて良かった。

 

我が家の楽園 (字幕版)

我が家の楽園 (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video