ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

着色で蘇る昔の白黒写真の魅力

小学5・6年生の頃はよく、近所の小山や海辺のぶらぶら歩きを楽しんでいた。

子供同士で遊ぶのも好きだったが、この時だけは必ず一人でと決めていた。

 

何がそんなに気に入ったのか。実はその時に心奪われていたのは、空や海、山

などの自然の圧倒的な色の美しさだった。ある時など感動のあまり、この世界

に色があることに思わず「有難う」と呟いたことも。

 

私が人の描いた絵でハッとするのは、技術的に優れたものや独創的なものより、

美しくも絶妙な色使いの絵に出会った時だ。

残念ながら自分で絵を描く時は、形をとることや色付けに精一杯で、未だ“色

に一番こだわった絵”には挑戦出来ていないが。

 

近頃ネットで、白黒写真に着色したものを見かけるようになった。

昔はそういう写真はどこか不自然だったが、最近のものはどれを見ても自然な

色合いで、かの時代の人々が急に身近に感じられるから不思議だ。

 

私が持っている写真集は『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』

白黒だった時とは違ったリアル感があり、中にはまるで語りかけてくるような

ものまである。 (ネットの“画像”で何枚か見ることが出来ます)

 

どうしてこんなにきれいに再現できるのだろうと思ったら、説明文に「最新AI

技術と当事者への取材や資料を基に人の手で彩色されたもの。」とあった。

AIの素晴らしさは勿論、人の感性によるところも大きいようだ。

 

最近は素人でも、白黒写真を簡単にカラー化できるアプリやサイトが幾つもあり、

どれを選ぶのが良いか目的別に親切な説明もされている。

 

私もいつか、実家の昔の家族写真をカラーにしてみたいと思っているのだが、思

うだけで延び延びになっている。で、最近は他力本願で、出来れば身内の誰かが

その気になってくれないかと、勝手に期待を抱いている^^ 。