ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書(清泉亨) 東洋経済新報社

 

 [内容]

田舎に移住したい人の為に、現実の厳しさとその解決策が書かれている。

 

 

[感想]

著者の地方移住歴は20年以上で、色々な場所で暮らした経験から、「田舎暮らし

の番組の笑顔を信じるな」と言い切る。

 

 

主に限界集落での自他の体験が書かれているのだが、その内容は殆どイジメで、

一部の地域の話とは思うが、村八分の怖さにゾッとする。

 

 

しかしここまで酷くなくとも、移住者に対するよそ者意識の強い地域や、稚拙な

嫌がらせをする人が居るのは田舎に限った事ではなく、知人はそれで引っ越しを

余儀なくされている。

 

 

もう一つ大きな問題は、田舎ほど国民保険料などが高額になる傾向にあり、意外

と生活するのにお金がかかるという点だ。

移住すれども定住せず」は、誰もが簡単に出来ることではないので、どこに

住むにせよ、しっかり下調べをする必要がありそうだ。

 

 

本書では土地探しやリフォームの注意点にも、多くの頁が割かれており、田舎

に移住したいと考えている人だけではなく、終の住処を探している人にも色々

と参考になると思う。