[内容]
大金を払って若い男の体を得た老人が、真実を知って苦悩し、男の命を狙って
くる組織と闘うことに。 (2015年 製作国アメリカ)
[感想]
68歳のダミアンは、やり手の大富豪だが癌で余命を宣告されていた。
ある日彼は親友の目の前で“死亡”し、その直後予定通り自分の記憶を別の
若い男の体に転送する手術を受けて、新しい人生を始める。
しかし手術後数か月目頃から、度々その男の記憶が蘇るようになり混乱する。
男には愛する妻子がいたのに、何故大金と引き換えに自らの命を差し出したのか。
真実を知ったダミアンは追っ手と闘いながら、男の妻子を助けに向かい、
最終的に彼が決断したのは…。
映画の中で科学者が発した「あらゆる医学の進歩には犠牲が伴う。」の言葉には、
切り捨てられる者達への非情がにじみ出ていて、この現実の世界でも理不尽に
苦しむ人や動物たちがいることに、思いを馳せられた。
ラストは繰り返し見たいほど良かった。