ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

ウシガエルの思い出と、田舎暮らしへの憧れ。

次男が小1の時のこと。隣の家の前で立ち話をしていた奥さん達のすごい

悲鳴が聞こえ、私はすぐに玄関から外に飛び出した。

 

そこで私の目に飛び込んできたのは、大きなウシガエルの両脇を抱えて、満面

の笑みで歩いてくる次男の姿だった。

ダランと足を伸ばしたそのウシガエルが、一瞬産まれたての裸の赤ん坊のよう

に見えて、私も肝が潰れそうになった^^;。

 

息子は数時間程ウシガエルと遊んでから、約束通り元いた場所に逃がしてきた。

この時何人か近所の子達も一緒にいたのだが、実は以前その中の親の一人から

「危険なのでうちの子(幼稚園児)を連れて歩かないよう、息子さんに言って下さ

い。」と言われたことがある。

 

次男にはいつもハラハラさせられていたが、幼稚園児にとっては、ワクワクさ

せてくれる兄貴分だったようで、息子に親ごさんが心配していたことを話した

ところ「あいつら、帰れって言ってもずっと付いてくるんだもの~。」と困り顔。

 

そんな子供時代を過ごした次男が終の棲家に選んだのは、自然豊かな広々とし

た郊外だった。庭には時々小動物が遊びに来るそうで、息子の奥さんからの写

メ―ルに可愛いタヌキが写っていた時は、本気で羨ましかったものだ。

 

今から10年程前のこと。田舎への憧れの他にも思うところがあって、同居の三男

に県内の別荘地への引っ越しを打診してみたところ、即答で却下された。

うちのすぐ近くには大きなフューチャーシティがあり、他にも色々便利なこの

環境に慣れた三男にとっては、田舎の“激安中古別荘”に引っ越そうだなんて、

「何の罰ですか?」だったのかも知れない(笑)。

 

今私は歳を取って病院通いが増え、車の免許を返納したこともあって、今更な

がら徒歩圏内に病院があるこの場所から引っ越さなくて良かったと思っている。

で、最近はもっぱら、早朝に放映される“世界の絶景”を楽しんでいる(^^)。

 

余談になるが、先日次男宅の庭に (初めて)野生の猿達が出没したそうで、悪さを

したわけでは無いが、ボス猿の迫力に「目が合った時は勝てる気がしなかった。」

と驚いていた。

私はこれを聞いて、改めて思った。これ以上 (日本中の)野生動物の棲む場所を

奪うような開発は、人間の為にもやめてほしいと。

 

無理心中は殺人 

今日これを書くにあたり、長姉の気持ちを聞いたところ「もう60年以上も前

の事だから書いてもいいのでは…。」という言葉をもらったので、ブログに記

すことにした。

 

私が小3の時のことだ。

確か夜中の2時頃だったと思う。突然消防サイレンの音が鳴り響き、家の前を

何台もの消防車が赤い光を点滅させて通り過ぎて行った。

すぐに両親が起きて来て窓を開け、私も一緒に外を見ると100m程離れた先の

小さなアパートが炎に包まれていた。

 

アパートは全焼し、焼け跡から男性と2人の子供が遺体で見つかった。

上の子は私の長姉の中学の同級生で、ついこの間小学生の弟を連れて我が家

に遊びに来ていた。その時私も「こんにちは」と挨拶を交わしていて、子供

心に「2人共なんか寂しそうな顔してるなあ…。」と思ったのを憶えている。

 

火事はこの父親の放火が原因で、火をつける前に子供達を殺していた。

翌日母に聞いたところ、新聞には「妻が他の娘達を連れて出て行った為、父親

は前途を悲観して‐(略)」と書かれていたという。私はあの子達が可哀そうで、

泣けてならなかった。

 

火事の後すぐに新聞社が姉のところに取材に来たが、とても話す気になれず

断ったというのは、今回姉との電話で初めて知った。

 

今、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって心中が増えているという。

未遂も含めればその数は何倍にもなるだろうと推測されている。

 

自殺する人の苦しみは他人には計り知れない。だが無理心中は殺人だ。

自分だけ死ぬのは子供が可哀そうだとか、子供を残すと周りに迷惑をかけてし

まうと考えての結果が多いそうだが、今は昔とは格段に福祉体制が違う。

 

それでもどうしても死にたいと思う人には、冷たいようだが「どうか親のエゴ

で子供を道連れにだけはしないで下さい。」と言いたい。

 

但し、親に自死された子供は大きな傷を負い、自分を責め、勝手に死んだ親を

許せず、ずっと苦しみ続けるという。そのことを肝に銘じてもう一度よく考え

てほしい。

 

子供をそんな可哀そうな目にあわせないためにも、決して1人で背負い込まず、

誰かに相談してほしいと思う。きっと死ぬ以外の道が見つかる筈だから。

ガラス絵具で描いたクリスマスツリーとトナカイ

今一つ華やかさが足りなかったので、

ツリーにだけ数種の画材で飾りを描き加えてみました。

 

でも思った以上に色がのらなくて大変だったので、

こういうやり方は最初で最後にします^^;。

読書感想「『反権力』は正義ですか」(飯田浩司)

[内容]

現役のアナウンサーが、メディアに報道のあり方を問いかけた本。

副題『ラジオニュースの現場から』

[感想]

著者は自ら現場で取材もする、ラジオの人気アナウンサー。

本書で取り上げられているのは、権威や権力との向き合い方、基地と自衛隊

安全保障問題、災害被災地での取材方法、等々。

          

マスコミは最初に結論ありき『模範解答』ありきで報じているのではないか

と、著者が現場で取材した事実と照らし合わせながら、マスコミ関係者に問う。

又、国民を代表しているかのようなマスコミの論調と、本筋を論じるのではな

く対案を提示するのでもなく、責任問題の追及に重きを置いた報道姿勢にも疑問

を呈している。

 

被災地のその後の報道に関しては殆どの風景が平穏であっても、被災地っぽ

い絵を探すのは、実情を伝えているとは言えない。」「一体風評を広めているの

は誰か…と厳しい意見が続く。

 

報道を鵜吞みにするなというのはその通りで、最近ではネット上の蔑称である

マスゴミ”という言葉も、すっかり定着した感がある。

 

偏向報道に関しては、私はテレビの “国際報道の偏り” も気になる。

日本との関係が強い国の報道が優先されるのは当然だが、どのテレビ局も同じ

話題ばかり。ソースが同じ通信社だから、コストに制約があるから等々、局側

にも色々事情はあるのだろうが…。

 

以下に、今も頑張り続けている人達の話を2つ抜粋。

 

沖縄の自衛隊は、不発弾処理の為にほぼ毎日緊急出動の連続で、毎年1500

  件前後の数を処理している

※今迄に何度も爆発事故があり、3日前にも配水管工事の作業中に不発弾が

破裂。という報道があった。幸い大事には至らなかったが、全てを処理する

には100年近くかかる計算だという。

 

震災後の福島のお米には特別な検査体制が敷かれていて、『全量全袋検査』

  が行われている。日本の審査基準は世界的にも厳しいものだが、福島のお米

  もそれをしっかりクリアしている。

※現在は、5年間基準値超過が無いことから避難指示等があった一部の地域だけ

全量全袋検査を続け、その他の地域はモニタリング検査に移行しているそうだ。

 

本書では他にも、「モリカケ」「香港のデモ」「経済と自殺者の関連」など、著者

直々の取材による興味深い事実が色々取り上げられている。

英語の読解力と会話力、選ぶとしたらどちらか。

40代半ばの時、知人女性に1年ほど英会話を習っていた。

生徒は2人だけで、読解力は少しずつ上がってきたが会話の方はゆっくりで

なければ、なかなか聞き取れなかった。

 

それでも私なりに楽しみながら頑張っていたが、一緒に習っていた人が、ご

主人の転勤で引っ越すのを機に解散。すぐに英会話教室を探してみたが、ど

こも遠かったので諦めた。まあ、私もそこまで本気じゃなかったってことだ。

 

英会話を習おうと思った一番の理由は、結婚してから何度か海外からのお客様

を家に泊めることがあり、国は違ってもどの人も会話は英語で、私だけ日本語

じゃあかんよなあ…と思っていたから。

ちなみに半分は(元)夫の仕事関係の人で、結局夫の転職でそれは殆ど無くなっ

てしまったため、その後英会話に関しては「ま、いいか。」になっていた。

 

英語の勉強をやめたことを後悔したのは、ネットを始めた時だった。

「世界中の情報が得られる」の謳い文句を見て、私は全ての言語が自動で日本

語に翻訳されるのか~とおバカな勘違いをしてしまい、実状を知った時は本当

にガッカリした。そして英会話を習うのをやめたあの時に、せめて英文の勉強

だけでも続けていたら…と思った。

 

実際は、Googleを始めネット上には色々な言語に対応した翻訳サービスがあり、

翻訳ソフトも売られている。便利な世の中になったものだと思うが、どちらも

まだまだ改善の余地があるらしい。

 

最近「年配者でも楽に英会話を身につけられます」というCMをよく目にする。

しかし高齢者の場合、たとえば映画を翻訳なしで楽しみたい…などといった

目的を持ったとしても、なかなか続かないようだ。

 

まず必要に迫られていないのと、実生活で喋る機会も殆ど無い。

英会話を勉強すること自体は、及第点を取れなくとも色々メリットがあるし、

趣味として楽しめればそれだけで御の字である。しかし同じ英語を勉強するの

なら、会話より読解力を上げる方がずっと使い道があると思う。

 

但し、ここまでは高齢者の場合の話だ。

若い人は吸収力の高いうちに、是非読解と会話の両方を一緒に学んでほし

い。将来の選択肢が増えるのと、何より色々な意味で豊かになるから。 

 

以下は婆さんの独り言…「いつまでもあると思うな暗記力と記憶力」(笑)

ガラス絵の具で描いた蝶々たち 

家にある図鑑を参考にして描いたのですが、図鑑のイラスト

を見る度にプロは凄いなと思います。

 

世界一絵が上手なイラストレータ漫画家と呼ばれた

キム・ジョンギさんが10月に亡くなりました(享年47才)。

彼の動画を初めて見た時は、圧倒されました。

 

김정기 Kim Jung gi Drawing show in 포항- YouTube

絵の好きな人は必見です。