40代半ばの時、知人女性に1年ほど英会話を習っていた。
生徒は2人だけで、読解力は少しずつ上がってきたが会話の方はゆっくりで
なければ、なかなか聞き取れなかった。
それでも私なりに楽しみながら頑張っていたが、一緒に習っていた人が、ご
主人の転勤で引っ越すのを機に解散。すぐに英会話教室を探してみたが、ど
こも遠かったので諦めた。まあ、私もそこまで本気じゃなかったってことだ。
英会話を習おうと思った一番の理由は、結婚してから何度か海外からのお客様
を家に泊めることがあり、国は違ってもどの人も会話は英語で、私だけ日本語
じゃあかんよなあ…と思っていたから。
ちなみに半分は(元)夫の仕事関係の人で、結局夫の転職でそれは殆ど無くなっ
てしまったため、その後英会話に関しては「ま、いいか。」になっていた。
英語の勉強をやめたことを後悔したのは、ネットを始めた時だった。
「世界中の情報が得られる」の謳い文句を見て、私は全ての言語が自動で日本
語に翻訳されるのか~とおバカな勘違いをしてしまい、実状を知った時は本当
にガッカリした。そして英会話を習うのをやめたあの時に、せめて英文の勉強
だけでも続けていたら…と思った。
実際は、Googleを始めネット上には色々な言語に対応した翻訳サービスがあり、
翻訳ソフトも売られている。便利な世の中になったものだと思うが、どちらも
まだまだ改善の余地があるらしい。
最近「年配者でも楽に英会話を身につけられます」というCMをよく目にする。
しかし高齢者の場合、たとえば映画を翻訳なしで楽しみたい…などといった
目的を持ったとしても、なかなか続かないようだ。
まず必要に迫られていないのと、実生活で喋る機会も殆ど無い。
英会話を勉強すること自体は、及第点を取れなくとも色々メリットがあるし、
趣味として楽しめればそれだけで御の字である。しかし同じ英語を勉強するの
なら、会話より読解力を上げる方がずっと使い道があると思う。
但し、ここまでは高齢者の場合の話だ。
若い人は吸収力の高いうちに、是非読解と会話の両方を一緒に学んでほし
い。将来の選択肢が増えるのと、何より色々な意味で豊かになるから。
以下は婆さんの独り言…「いつまでもあると思うな暗記力と記憶力」(笑)