ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

証券マンの本音 

2005年の、みずほ証券ジェイコム株」大量誤発注事件の時は、東証も誤発注

を取り消せなかったということで裁判沙汰にまでなり、株とは全く縁の無い私で

も、その成り行きには目を見張った。

 

儲けを得た他の証券会社は「過失につけ込む火事場泥棒」と非難されたのもあり、

殆どの会社が 証券市場基盤整備基金 に寄付という形で利益を返還した。

しかし利益を返還しなかった個人投資家が結構いて、その中でにわかに有名にな

たのが、莫大な利益を得たBNF氏だ。法を犯したわけではないので、彼らにとっ

ては「火事場泥棒」「恥知らず」などと言われる筋合いの無いことなのだろう。

 

その頃、自宅に大手証券マン2人の訪問があった。新人の挨拶回りを兼ねた営業

で、私は一通り話を聞き終えた後、BNF氏がお金を返還しなかった事についての

感想を聞いてみた。

 

その人(上司)は「私なら、お金は返しません。」と言って、ニッコリ笑った。

それを聞きながら私は、以前何かで読んだ2つの言葉を思い出していた。

「証券マンにとって大事なのは、金融商品の売買で手数料を得ることと、ノル

マの達成で、顧客の利益は二の次。」「証券マンが勧める商品には手を出すな。」

 

だが、これはある意味当たり前の話だ。それと金融商品の取引というのは、あく

までも自己責任で「勧められたから買ったのに損した。」は通用しないとも言わ

れる。(詐欺は別)

 

コロナの流行によって、最近いつにも増して「資産は自分で守れ」という議論を

目にするようになった。しかし私のように自分で勉強する気のない人間は、手を

出してはいけないと思っている。まあ、心配する程の資産を持っていない、とい

うのもあるが。