ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

われらが背きし者 (主演)ユアン・マクレガー

[内容]

家族の命を守ろうと行動するマフィアの父親と、彼らを助ける為に協力した

夫婦の物語。                (2016年 製作国 イギリス)

[感想] 

派手なアクションは無く、スーパーヒーローもおらず、それが却ってリアリティ

を感じさせ、観てるこちらもずっと緊張感が続く映画だった。

 

イギリス人の大学教授ペリーとその妻は、モロッコで休暇中に偶然ロシアン

マフィアのディマと知り合う。彼に気に入られたペリーは、テニスやパーティ

に誘われて一緒に楽しむが、その時秘かにUSBメモリをイギリス秘密情報部に

渡してほしいと頼まれる。

 

USBメモリにはマフィアのマネーロンダリングの情報が入っており、ペリーは

困惑するが、それはディマの妻子と、彼らと共にいる幼い姉妹を守る為だった。

実はディマと家族は組織から命を狙われていて、幼い姉妹の家族は同じ理由

で既に殺されていた。

 

ぺリーは、ロンドンの飛行場で無事に捜査官にUSBを渡すことが出来たが、

その為に取り調べを受ける羽目になり、妻に責められる。しかし最初は腰が

引けていた2人だったが、これが政治家も絡んだ大きな陰謀であることを知り、

ディマの家族を殺させないためにも、危険を承知で本気で動き始める。

 

やっと幾つもの問題をクリアしたのに、それを水の泡にしたのはディマの 

恋煩い中の娘だったのには唖然だったが、それでも何とか逃げることに成功。

その後自らの死を悟りながら、家族を託して静かに去って行くディマ。

 

ラストで、彼が秘かに残していた、政界を揺るがす驚きの仕掛けが出てくる。

あと脇役ながら、上司の命令に反して協力する主任捜査官がなかなかの

存在感で、彼の働きには私も一緒にニンマリ。最後まで楽しむことが出来た。

 

われらが背きし者(字幕版)

われらが背きし者(字幕版)

  • 発売日: 2017/05/02
  • メディア: Prime Video