ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

安ければ、それでいいのか!? (山下 惣一編著) コモンズ

 

 [内容]

6人の著者がそれぞれ、激安食品の安さの訳と問題点を解説している。 

 

[感想]

ハンバーガーの為に破壊された熱帯林。

低賃金でこき使われる移民。

腐らない輸入シイタケの調査を拒否した関係機関。

農薬や添加物の問題。

 

 

等々、問題は広範囲でどれも深刻だ。

本書は2001年の出版だが、現在も同じような問題が続いている。

 

 

もうずっと前のことだが、私も日本に輸出される食品に関しての映像に

ショックを受けたことがある。

 

 

過酷な児童労働。機械のように扱われる動物。

防護服・防毒マスク姿でホースを持ち、野菜に大量の消毒薬を撒く人。

しかし、これらも状況は殆ど変わっていないという。(農薬問題は徐々に改善) 

 

 

本書が訴える「モノにも真っ当な値段がある」はその通りで、己の無自覚

な消費で、知らないうちに加害者になってしまうのはやりきれない。

今は激安商品を買う時は、この安さによって犠牲になっているモノは無いかを

考えて判断するようにしている。