「内容」
平和な村で起きた殺人事件をきっかけに、過去の恐ろしい事件が暴き出される。
(2011年 製作国 香港・中国) 映画賞受賞
「感想」
1917年。中国雲南省のとある小さな村で、両替商が2人組の強盗に襲われた。
だが、助けに入った紙職人ジンシーの返り討ちに遭い、強盗は殺されてしまう。
事件を受けて村に来た捜査官のシュウが、村人の前で公開検視を開始。
強盗を働いた男達が指名手配犯だった事と、彼らがジンシーにコメカミを一撃
されて心臓停止していた事が分かる。とても只の村人に出来る技ではない。
ジンシーは村の子持ちの女性と所帯を持っていたが、元々はよそ者だ。
シュウは過去の苦い経験から、情よりも法を重んじることを信念にしており、
ジンシーに対していき過ぎるほどの捜査を始める。
そして色々調べていく内に、彼が凶悪な暗殺集団の一味だったことと、以前
屠畜人一家が惨殺された事件に行きつく。
昔80万人もの同族を殺されて、復讐の徒と化したジンシーの元仲間の暗殺集団。
いつも、もう一人の自分の幻影に付きまとわれている、捜査官のシュウ。
我が子の寝顔を見ながら、過去に屠畜人の子供まで殺してしまった罪の重さに、
「すまない」と詫びながら泣くジンシー。
皆何かにがんじがらめになっていて、過ちを犯しながらも必死に生きていた。
後半は、ジンシーと彼の実父との壮絶な戦いとなり、アクションシーンが炸裂。
ジンシー役のアクションスター、ドニー・イェンの俊敏な動きに目を見張った。
また、画面いっぱいに広がる田園風景の美しさは格別で、沢山目の保養もさせ
てもらった。