昔、仲間と共にフリーマーケットに出店したことがある。
寄付された品の入った段ボールを開けて、皆で汚れなどをチェックして
いたら、中から古着がグチャグチャに詰め込まれたものが出てきた。
どうやら、着なくなった服を洗わずにそのまま入れたらしい。
底にあったかたまりは、はき古したトランクスと女性用の下着だった。
リーダーが「気持ちだけ戴きましょう。」と言って、段ボールごと処分した。
難民や災害のあった外国に、毛布や古着を送るのは無駄という考え方がある。
輸送費と手間を計算したら、近隣の地で調達した方が効率的だからだ。
困るのが、物資がダブついてせっかくの善意が被災地の負担になったり、
大量の物品の仕分けの為に、本来すべき災害対応に支障が出ることだという。
自治体やマスコミが、リアルタイムでニーズの変化を広報してくれるといい
のだが、難しい面もあるようなので、今はウェブサイトなどで状況を確認し
てから判断するようにしている。