以前30~40代の夫婦を対象にしたアンケートで、夫が家計を管理している
家庭の方が貯蓄額が高いという結果が出ていた。
しかし私の周りでは、これに当てはまらない人が多い。
又聞きも合わせて十人にも満たないが、彼らの共通点は、金融商品の売買で
多額の損失を出してしまったことだ。
職業は銀行員や自営業などで、皆さんお金の運用に自信があり、収入も世間
の平均より高い人ばかり。この種の男性は特に自分で家計を管理したがる傾向
にあるそうで、良い面もあるが、しくじった時の痛手が半端ない。
慢性疾患で体調を崩しがちになった知人が、ある日彼女の夫にパートを辞め
たいと切り出したところ、「働いてくれなきゃ、家のローンが返せない。」と
言われ、その時に初めて投資の失敗を打ち明けられたという。
大事なお金を泡のように消された女房はたまったものではなく、周りからの同情
しきりだったが、実際上記はバブル崩壊の頃の話で、時期も悪かったのだろう。
ところで株というのは、勝った人が負けた人のお金で儲けるわけではなく、
売らなきゃ損も得も無い“共同幻想”なのだとか。
しかし “素人の殆どが負け組”と言われる現実を見ると、正に弱肉強食の世界。
やはり、一般の人はお小遣いの範囲内にとどめておくのが無難なようだ。