ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

住宅街で銃を撃った男

 

17歳の時のこと。

自宅の近くを歩いていたら、突然「パン!」という音と共に、

私の足元に雀が落ちてきた。

 

驚いて拾い上げたところ、若い男が来て、キョロキョロと地面を探し始めた。

 

男が猟銃らしきものを持っていたので、

私はとっさに雀を両方の手のひらで隠し、足早にその場を立ち去った。

 

家に着いてすぐ手を開けてみたら、可哀想に雀の体の下は血の海で、

さっきはあいていた目が固く閉じられていた。

 

男は獲物を仕留めて興奮していたわけではないが、何かが変だった。

それは私が銃に気付く前、男を見た瞬間に感じたもので、

しいて言えば、まとっている空気が汚いというか…。

 

遊びで動物を殺す人間は、皆あれと同じものを持っているのだろうか。

 

あと、あの時は思いつかなかったが、もし交番に届けていたら、

いくら昔の事でも注意だけでは済まなかっただろう。