ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

読書感想 (漫画)『説得ゲーム』・(写真集)『STREET CATS -のらねこ』

           『説得ゲーム』(戸田誠二)

[内容]

近未来の,重くも暖かい人間ドラマの短編集。

[感想]

脳移植により新たな人生を歩み始めた青年の葛藤など、全部で5編納められている。

私が一番好きなのは、子供を産めない妻の代わりに出産する男性の話で、彼の心の

葛藤と生まれた子供を見つめる眼差しには、こちらまでついホロリ。

 

人を思いやる心は、それを見守る人(読者も)まで幸せにすることを、しみじみと感

じさせてくれる本だった。

 

 

           『STREET CATS -のらねこ』(中川こうじ)

[内容]

ノラ猫達の写真と、其々に添えられたメッセージ。

[感想]

写真が良くても、書かれているメッセージが「ノラ猫に癒されてください。」とい

う類のものだったら買わなかったと思う。

 

愛らしい猫、よごれた猫、目にケンの有る猫。どの猫も可愛いが胸が痛む。

著者のこの言葉が胸に刺さった。

 

「 見て見ぬふりをして 豊かだとうそぶくとき

  生きたいと願いながら散る命がある

  己が保身を正儀と虚栄を張るとき 

  同じ命だと叫ぶ瞳がここにある  」