人生で3回、頭痛に悩まされた時期がある。
1回目は中1の約半年間で、2回目は30才の頃に同じく約半年間。共に週2~3
回の割合で、原因はよく分からない。
3回目は40代半ばの頃で、この時は酷い肩こりが原因だったが運動で解消される
ことは無く、安易に市販の頭痛薬を飲み続けたせいで長引かせてしまった。
突然その薬を止めることにしたのは、こんなに頭痛薬を飲んで体にいいわけがない
と思ったからで、それからは頭痛が始まるとストレッチや体を温めたりして、ひた
すら痛みに耐えた。結果、10時間程我慢していれば頭痛は自然と和らいでくること
が分かり、少しずつ頭痛の頻度も減って、数か月後には完全に治っていた。
“薬物乱用頭痛”という言葉を知ったのはその少し後で、それ以来、市販の薬を自
分の勝手な判断では飲まないようにしている。
以前知人から、息子さんの薬を止めさせた時のことを聞いたことがある。
20年程前の事。息子さんが心身の不調に陥り、病院でウツ病と診断されて抗ウツ剤
を処方された。しかし薬を飲み始めて日が経つにつれ、症状はむしろ悪化。
知人には薬のせいとしか考えられず、しかもどう見ても息子がウツとは思えず、す
ぐに薬を止めさせたそうだ。「簡単に抗ウツ剤を出すなんて…。」と怒っていたが、
勝手にやめて大丈夫だったのかと聞くと、何も問題なく少しずつ回復していったと
のこと。服用してからまだ日が浅かったためか、偶々ラッキーだったのか…。
ウツ病の解説を読むと、日本人の15人に1人が経験しているとある。複数の要因
が重なって発症し、不眠、食欲不振、倦怠感などの身体症状を伴うのが特徴。
なりやすい性格として、真面目・凝り性・感情を抑え込みがち・人間関係に敏感…
等が挙げられ、単なる落ち込みや無気力とは違い、脳の神経伝達物質の働きが悪化
する、文字通り“病気”だとのこと。
本などで時々、抗ウツ剤の処方に否定的な医師の意見を目にするが、専門家は“抗
ウツ剤は中等度以上のウツ病に対して有効性が確立されている”と書いている。
抗ウツ剤は、自分の意思ではどうにもできない脳の機能的な不調をサポートする為
のもので、飲み初めに現れる軽い副作用は殆どが数週間で消滅するとか。
もし、どうしても改善されない時は、離脱症状が出ないよう必ず医師と相談しなが
止めるように…とも。
私の周りにも、何年も心療内科に通っていて、ウツ病の薬の副作用で太った人や、
薬に依存症気味の人がおり、聞いた時は「あんないい人がどうして…。」と驚いた
のを憶えている。治療は一筋縄ではいかないようで、また私にはこの病気に関して
の知識は無いが、以下に“薬に頼り過ぎない治療法”として心に残った記事を2つ。
「症状が比較的軽い“軽症ウツ病”の場合、まずは十分な休息をとり、ストレスの
原因となっている環境を調整することが最も重要です。仕事量を減らしたり、休
職したりすることで、自然に回復することもあります。」
「精神療法(心理療法)も、ウツ病治療の重要な柱です。特に“認知行動療法”は、
自分の考え方のクセ(認知のゆがみ)に気づき、それをより現実的でバランスの
取れた考え方に修正していくことで、気分の改善を図る治療法です。」
心療内科の医師による催眠療法も、興味深い内容だった。あと、支える家族が共倒
れにならないためにも、優れたカウンセラーと出会うことは重要なようだ。