ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

親の負の遺産

同居の三男は、生け垣は毎年剪定してくれるが庭には全く興味が無いのと、私自

身庭仕事が好きなのもあって、庭木の剪定は殆ど自分でやってきた。

 

しかし昨年の春に両手親指を痛めてしまい、手には他にも幾つか不都合がある為

(症状は軽い)、迷った末に生け垣以外の10本を植木屋さんに伐採・抜根してもら

った。どの木も私が自分で植えたもので愛着があったが、やはり手入れの必要な

木は、息子にとっては負担でしかないだろう。

(伐採の前日は私が、当日は植木屋さんがお清めをしてくれた。)

 

ある調査によると、きょうだい間の相続トラブルの4割以上が“負の遺産”が原因

だという。負の遺産には、親の借金など色々なものがあるが、日本の場合空き家

問題が深刻で、現在全国の空き家数は900万戸を超え、このままだと10数年後に

は3軒に1軒が空き家になってしまうとか。

 

空き家の持ち主は皆何とかしたいと思っているが、多くが 遠距離・未登記・共

有名義・誰も居住を希望しない…といったような問題を抱えており、買い手がつ

かず国への寄付も受けてもらえずで、正に負動産状態。

※一昨年、所有権の取得を知った日から3年以内に登記申請することが義務化した。

 

それでも固定資産税は払い続けねばならず、放置が長期化すると“特定空き家”に指

定されたりして、八方塞がりになる。

ちなみに自治体から危険家屋と判断された場合は、固定資産税が最大6倍になる可

能性があり、命令に従わなかった場合は50万円の罰金を科せられることも。また、

行政による空き家の解体費用は、持ち主に全額請求されるそうだ。

 

このようなトラブルを避けるためにも、遺産を受け取る時は被相続人のプラスの財

産だけではなく、マイナスの遺産も調べることは必須。

ちなみに相続放棄は原則3カ月以内となっているので、注意が必要だ。

 

あと、最近はカードローンやオンラインキャッシングなどで、親がいつの間にか多

額の借金を抱えていた…というケースが増えているそうなので、家族はその辺りも

日頃から気を付けておく必要がある。

 

私の知人で、終活の一環として小型トラック1台分の家具類を処分した人がいる。

彼女は家で飼っている10数匹の保護猫に関しても、「独身の息子にとっては“負の

遺産”」(息子さんも猫を可愛がっている)と言って、自分に何かあった時に引き

取ってくれる保護団体の施設を探し、その時の為に寄付金も用意していた。

 

実は飼い主の突然の不幸で、残された犬猫が悲惨な末路を迎えることは珍しいこ

とではなく、そのため特に一人暮らしの人には、自分が元気な内に犬猫が幸せに

暮らせる場所を確保してあげてほしいと思う。

 

ちなみにこの知人の話は10年近く前のことで、その後猫達は数匹にまで減り、有

難いことに本人も元気なので引き取りの必要は無くなっている。