ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

障害のある人同士の結婚と自立

20才の時のこと。会社の同僚女性に誘われて、彼女の家に遊びに行った。

日曜日だったので家族全員が在宅で、この時初めて彼女以外は両親も他のきょう

だいも、5人全員耳が聞こえないことを知った。

 

障害がある人同士の結婚には、“障害者にも権利がある”“支援を当てにしての出産

はすべきではない” など色々な意見がある。実際、重度の障害の場合は難しい問題

が沢山ある為結婚は稀で、又、日本の福祉制度は基本的に対応はしていないとか。

 

しかし軽度の障害の場合は、健常者と同じくらいの割合の婚姻率だそうで(相手が

健常者のケースも多い)、私の知人にも何人かそういう人がいた。一組だけ脳性麻

痺(軽度)の夫婦がいたが、経済的にも子育てでもしっかり自立していた。

 

ただ両親が同じ障害を持っていると、子供にもその障害が現れる可能性が高いよう

で、結婚はともかく子供を持つことには慎重にならざるを得ないようだ。

 

以前テレビで、障害のある両親から健常児として生まれた子が、幼いながら甲斐甲

斐しく親を助けている様子を見た時は驚いた。たまたまかもしれないが、当り前の

ように子供に色々指図する親を見て、私は親孝行な子だとか仕方がない…などとは

思えなかった。

 

昨年「子ども・子育て支援法等の一部を改正する法律」が施行され、ヤングケアラ

ーが支援の対象として明記された。この法律に、テレビで見たあの子のようなケー

スも該当するのだろうか。

 

冒頭に書いた同僚家族の話に戻る。同僚がきょうだいのことを少し話してくれた。

3人共別々の職場で、毎日健常者と一緒に同じ仕事をしているそうだが、その給料

の安さに驚いた。

当時高卒女子の初任給は月に2万円前後だったが、彼らの給料はその5分の1にも

満たなかった。仕事の内容までは聞かなかったが、妹さんがランチ用にポテトサラ

ダを作る様子は普通に手際良くて、耳が聞こえないこと以外問題は無さそうだった。

 

2006年に「障害者雇用促進法」が改正され、この背景には障害者の賃金の低さの

問題があったという。この法律に基づき、障害者を雇用する事業主に対して様々

助成金制度が設けられているが、相変わらず不当な低賃金が横行しており、更

に近年この制度が補助金目的の“障害者ビジネス”の温床となっているそうで、行

政の取り締まりの対象となった事業所もある。

 

又、健常者と同じスキルを持った人でも、障害者雇用枠で採用されると格段に低い

賃金で働かされる…といったことも少なくないそうで、問題は山積みのようだ。