家族の介護のために仕事を辞める“介護離職”は、毎年10万人にのぼるという。
辞めた理由として挙げられるのは「勤務先の問題、行政サービスの問題、家族・親
族又は自らの希望」等。
しかし介護離職者の約8割は後悔しているそうで、彼らが直面したのは、
「経済的困窮、社会的孤立、精神的・肉体的負担の増加、再就職の厳しさ」等。
ちなみに私は、同居の三男(独身)には「もし私に介護が必要になっても、絶対に仕
事を辞めては駄目。」と言ってある。
介護の担い手は40~50代が多く、半数以上が同居の家族で、一番多いのが配偶者。
次が子供で、その次が子供の配偶者、と続く。
昔は義両親の介護は嫁の役目…という風習があったが、今は、親の扶養義務は実子
にあると周知されている。(親の介護は嫁の役目と考える男性はまだ多いが。)
報道や人生相談でよく、介護に関するトラブルを耳にする。原因で多いのは
- 兄弟間や親戚との人間関係(介護を一人に押し付け、何もせずに批判はする等。)
- 介護者の疲弊による介護の放棄
- 費用の負担 他
トラブルを避ける方法として、以下の3つが挙げられている。
- 事前に親自身の考え方や経済状況を確認しておく
- 〃 介護の役割分担を話し合っておく
- 公的機関や公的サービスを利用する
老々介護世帯が増え、介護する側も何らかの疾病を抱えていることが多くなった。
虐待は珍しくなく、高齢者による介護殺人が社会問題化している。この場合被害者
には認知症や心理症状(妄想・暴言など)があることが多く、加害者は男性が女性の
2倍となっている。
「介護されてる立場の夫から、怒鳴られたり手を上げられたりする度に、早く死ん
でほしいと思ってしまう。」人生相談で読んだこの言葉を思い出して、胸が痛んだ。
ある調査によると、介護期間の平均は約5年。一時的にかかる介護費用の平均は
74万円で、毎月の費用は8万円。(あくまでも平均で個人差がある)
結論…介護は任せられることはプロに依頼し、子供は出来る範囲で役割分担。親は
子供にお金の負担を掛けないようにする。多分、お互いの為にはこれがベストだ。
ただし、介護離職をして良かったと話す人達もいるので、自分に合ったやり方で。
あと、様々な理由で貯えの無い高齢者もいる。可能な場合は子供が援助することに
なるが、取り返しのつかないマイナスが生じる恐れがある時は、無理をしてはいけ
ない。親の方もまともな思考力が残っていたら、そんなことは望まない筈だ。
※ネットに国が取り組んでいる介護離職の防止策が載っており、役場には介護関連
の相談窓口もある。