ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

中高年の我が子を扶養する親

つい先日昔の知人(Sさん)から電話が来て、久し振りに2人でお喋りに花を咲かせ

ていたのだが、途中で彼女が唐突に「うちの子、今仕事してないの。」と話し始

めた。

 

息子さんは確か独身で、今は50才前後の筈。持病がある為、派遣で軽作業などの

仕事をしていると聞いていたが、1年程前から年齢のこともあって再就職できない

まま、ずっと家に居るのだとか。

 

私は電話で吐露するSさんに「無理に働かなくてもいいと思うよ。」と言った。

まだ20代だったら話は別だが、息子さんは病を抱えながら、30年も頑張ってきた

のだ。本人が望むなら、早めにリタイアするのも有りだと思う。

 

ネットには幾つも、中高年引きこもりの我が子の為の、長期的な生活設計

紹介されている。金銭的なプランに関心のある人はそちらを見て頂くとして、結

論から言うと、親がすべき事は以下の2つが主となる。

「親の死後も最低限の生活が出来るよう経済的基盤を作る。」

「しっかりと家事やお金の管理を仕込む。」

 

親が生活能力の無い我が子の将来に備えることは、少し前までは“甘やかし”と言

われていた。実際一つ間違えると、子供の怠け心を助長し依存体質にしてしまう

可能性もあるから、慎重にしなければならない。

ちなみにSさんの息子さんは引きこもりでは無いが、備えの基本は同じだろう。

 

他にも、“本人や兄弟姉妹を交えての話し合い”“兄弟との相続のバランス”など、大

事な事は色々あるが、ケースバイケース。

 

まあ考え出したらキリがないが、「自分でやるしかない環境になるのだから、協力

はしても至れり尽くせりは逆効果。むしろ、今から手抜きした方が本人のため。」

という意見もあり、私はこの考え方に賛成だ。

 

ところで親自身にも様々な事情があり、子供の手助けどころでない人も多い。

そんな時は、福祉センター・自立支援センター、障害年金など、出来るだけ行政

の力を借りて、最終的には生活保護も視野に入れることになる。

※引きこもりの生活保護は、怪我や病気で働けない、10万円以上の資産が無い等

 他にも厳しい条件が色々ある。

 

あと、どんな親もいつかは動けなくなる時が来る。しかしその時に、親に守られて

きた子供ほど親の介護から逃げる傾向があるそうだ。

お金を含め、親が子供を手助けするのは本当に困った時だけにせよ。は、子供

の為であると同時に親自身の為でもあり、周りに迷惑をかけないためにも、親は自

分の非常事態に備えることも忘れないようにしたい。

 

今の高齢者はバブルを経験し、私達団塊の世代は“逃げ切り世代”などと呼ばれ、若

い人達から見たら恵まれた世代と言える。もし今の若者の子供が将来ひきこもりに

なった場合、収入の無い子供を養い続けることが出来る人は、少ないだろう。

 

しかし見方を変えれば、親に子を養い続ける経済力があるから、子供は中高年にな

ってもひきこもっていられるわけで、嫌でも働かなければならない状況になれば、

案外ひきこもる人は減るかもしれない。只、中には死んでしまう人もいるので、楽

観は出来ないが。