ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

フリーランス保護法でどこまで改善されるか

フリーランス保護法とは、組織に所属せず個人で働くフリーランスの労働環境を

保護することを目的とする法律で、昨年(2024年)11月に施行された。

 

先日(6月)大手出版2社に、法律施行後初の勧告が出され、少し遅れて大手楽器店

1社にも勧告が出された。

 

出版社の対応の酷さは昔から言われていて、“報酬の額などを明示せずに口頭で発

注”“期日までに報酬を支払わない”などが当たり前に行われており、今回勧告され

た楽器店も、これに加えて体験レッスンを無償でさせていたことが問題になった

という。

 

私も仕事をしている時は、色々な職種のフリーランスの人を見てきたが、中には

他社の担当者に誘われて独立したはいいが、そのプロジェクトが終わった途端に

“人手が足りている”という理由で放り出され、「話が違う!」と憤っている人もい

た。正に“都合の良い調整弁”で、一匹オオカミの厳しい現実を垣間見た気がした。

 

フリーランス・トラブル110番」の 相談窓口によると、相談数の内訳は、報酬

の支払に関わるものが約3割で、業務内容や報酬額に関しては2割。

意外だったのは、なかなか辞めさせてもらえないというのが1割程あること。

業種別で見ると、最も相談の多いのが運送関係で15%にも上るという。

 

フリーランスは労働条件や環境・時間などを自分でコントロール出来る反面、ハ

ラスメントや後出しジャンケンのような要求も多いそうで、リスクを伴う働き方

だと思った方が良さそうだ。

 

フリーランス協会のアンケートによると、7割が報酬未払いを経験し、そのうちの

4割が泣き寝入りをしていたという。数十万円程度の報酬だと弁護士費用の方が

高くつき、時間も勿体ないというのがその理由だ。

また6割がパワハラ、4割がセクハラの被害を経験していた。

 

法律の施行にあわせて、全国の労働基準監督署に相談窓口が設けられた。

対象者は、フリーランスとして業務委託の契約を結んだものの、“勤務時間や場

所、仕事の進め方”などを具体的に指示され、実態は雇用された労働者と変わら

ない働き方をしている人で、長時間労働、過重労働、残業代の未払いなどが問題

になることが多いという。

 

ネットを見ると、フリーランス特有の賠償リスクに備えたものとして

フリーランス協会」「報酬トラブル弁護士費用保険」等の名前が挙がっており、

心配な人は他にも色々調べて、加入を検討してみるのも良いかもしれない。

 

いずれにせよ経験者の多くは、「理不尽な対応をする相手とは、早々に離れるの

が良い。」とアドバイスしている。