世界の食糧難が深刻化しているという。
この事態を受けて2013年に国連食糧農業機関が、「世界の食糧危機の解決に、
栄養価が高い昆虫類の活用を推奨する。」という報告書を発表した。
畜産動物の飼育には土地・飼料・水など大量の資源が必要で、また世界の温暖化
ガスの総排出量のうち畜産分野が占める割合は14.5%にものぼるという。
そこで注目されているのが大豆や昆虫などの代替蛋白質で、昆虫は動物性蛋白質
と脂質を多く含み家畜のような環境負荷も殆ど無いため、世界的に研究開発が進
められている。既に何年か前には米国ウィスコンシン大学で、市販の食用コオロ
ギパウダー摂取により腸内環境が改善したとの実験結果も発表されている。
日本でも少しずつ実用化への取り組みが始まっているが、昨年食用コオロギの生
産・商品開発に取り組んできたベンチャー企業が破産した。
原因は「給食で子供に無理やりコオロギを食べさせた」という誤解と、安全性に
対する不安などで、批判や中傷が殺到したことだった。
そもそも「虫を食べる」ということ自体に、拒否反応を示す人は意外と多いようだ。
ネットに昆虫食のメリットとデメリットが載っていた。
〈メリット〉
・栄養価が高い。 ・環境負荷が少ない。
・生産・加工がしやすく、可食部分が多い。
〈デメリット〉
・ダニや甲殻類(エビ・カニなど)アレルギーのある人は注意が必要。
・野生の昆虫の場合、農薬などの化学物質に汚染されている可能性がある。
・見た目で嫌悪感や拒否反応を示す人が多く、食用として浸透させるのは難しい。
昔から昆虫を食用にしている国は沢山あり、ペット先進国の欧米では既に犬猫の
フードに昆虫食を取り入れている。
また人間用にも、コオロギを配合したパンやビスケットなどが一般のスーパーな
どで売られていて、昆虫を家畜や養殖魚の餌にする取り組みも広がっているそうだ。
日本でもイナゴの佃煮など伝統的な昆虫食があり、最近はコオロギの粉末を混ぜた
食品なども売られるようになった。
昆虫食の本は何冊も出版されており、“昆虫食自販機”が設置された場所も幾つかあ
るそうなので、興味のある人は一度手にしてみると良いかもしれない。
ちなみに私は昆虫食に反対する気持ちは無いが、今のところ全く食指は動かない。
あとよく言われるように、一寸の虫にも五分の魂。食するときに、昆虫にも命があ
ることを忘れてはならないと思う。