来月2日に従来の健康保険証は廃止され、新規発行が終了する。
現在使用している保険証は有効期限まで使用可能だが、先日私もマイナ保険証の
移行手続きをしてきた。ちなみにマイナ保険証を取得しない人には、“資格確認書”
が発行される予定で、今後も保険診療が受けられることに変わりは無い。
政府はマイナ保険証の利用を強く推進しているが、9月時点での利用率は登録者の
僅か14%弱だとか。
実はマイナ保険証どころか、マイナンバーカード自体を持ちません…という人達
が結構いる。持たない理由は人により様々だが、そもそも申請は義務ではなく10
月現在の申請受付数は約84%だそう。
マイナンバー制は、行政の効率化、公平・公正な社会の実現、国民の利便性の向上
を図ることが目的だそうで、これにより税や社会保障の負担を不当に免れることや
不正受給の防止、窮している人へのきめ細かな支援が可能になるという。
国民総背番号制については、以前から異議を唱える人が多く、今迄に何度も頓挫し
てきた。「個人情報漏洩のリスクがある」「監視社会になってしまう不安」等が主
な理由で、要するに今一つ国を信頼しきれないということ。
思い返せばかつて、街頭など公共の場に防犯カメラが導入された時も、プライバシ
ーの侵害だ、中国のように監視社会になるのでは?…などと反対する声が上がった
が、今では犯罪や事故の検証に大きく貢献するものと認識されている。果たしてマ
イナンバーはどちらに転ぶか。
マイナンバーと預金口座の紐付けに反対する意見も多い。ただ、これも強制ではな
いので、そんなに心配することは無いと思うのだが、私の認識が甘いのだろうか。
マイナンバー制を導入している国は沢山あるが、トラブル続きで廃止した国や、そ
もそも取り入れていない国も多いという。日本でも現在カードのトラブルが続出し
ているそうで、これもカード取得の不安材料になっているようだ。
※トラブルの内容は、同姓同名の別人にカードを交付、タイムラグによる支払いト
ラブル等々で、一番の問題は顔認証のトラブルだという声もある。
マイナカードのプラスの面としては、以下のようなことが挙げられている。
・各種官民のオンライン申請やコンビニ交付サービス、オンライン上での行政手
続き、保険証や図書館など各種カードとして使えるなどの様々なメリット。
・マイナ保険証は不正受給やドクターショッピングを防ぐ事が出来る。
・保険証の不正貸し借りが無くなる。
盗難や紛失した時のリスクは紙の免許証・保険証を無くすよりも高いそうで、気付
いたらすぐにコールセンターに電話し、一時停止手続きを急ぐ必要があるという。
先日「運転免許証とマイナカードを一体化させる『マイナ免許証』の運用を来年3
月24日に始めることを閣議決定した。」という報道があったが、こちらも任意なの
で申請する人は少ないかもしれない。
ちなみにマイナカードには有効期限があり、10年で更新する必要がある(電子証明
書と18歳未満は5年)。…なんか色々面倒くさいなって思ったけど、もうすぐ76歳
になる私は、その時は多分あの世の住人になっているので、関係なさそうだ (笑)。
※マイナカードは、2026年には“新マイナンバーカード”に変わり、デザインと機
能が大幅に刷新される予定だそう。