昔残業で遅くなり、夫婦(?)で営むラーメン屋台の暖簾をくぐった時のこと。
女性が夜8時頃に1人で来るのは珍しかったのか、「お仕事の帰りですか?」と
聞かれたのを皮切りに、奥さんとの短いお喋りタイムとなった。
言葉に訛りがあったので、本州のかたですか?と訊いたところ、少し間を置いて
から「北海道には駆け落ちして来たんですよ。」と言って、ダンナさんと微笑み
を交わした。
2人の年齢は40代前半くらいだろうか。私は突然そんなことを言われて、面食ら
った。何故客にそんな話をするのだろう。もしかしたら、この場所で営業する
のは今日で最後とか?
子供は置いて来たらしく、正直言って「よくそんな風に笑っていられるな…。」
と、親に捨てられた子供の涙を思って胸が痛んだ。
時々有名人の不倫報道があるが、最近は昔と違って男性も叩かれるようになった。
夫婦のことはともかく、私が気になるのは彼らの子供達のことだ。ただでさえ傷
ついているだろうに、学校でいじめられることもあるとか。
有名人でなくとも、子供が情緒不安定になったり、慰謝料を請求されて経済的に
問題が生じることは珍しくないという。
世の中にこれほど不倫問題が多いのは、婚姻制度がもう現代人には適合してない
からで、それならばいっそこの制度を廃止してはどうかという意見がある。
しかし、そもそも婚姻制度は「子供の福祉を守ることを前提としており、その主
な目的は社会の安定と秩序の維持にある。」と言われる。
家制度が廃止されたとはいえ、婚姻制度まで無くしたら子供は勿論、弱い立場の
人間はどうなるか想像に難くない。
結婚は強制では無いし、昨今は生涯独身を通す人も多く、結婚や子供を育ててこ
そ一人前という時代でもない。
なので好きに生きたい人は、コソコソと相手を傷つけるような真似をせず、独身
のままでいるか、あるいは同じタイプ・同じ考えの人を伴侶に選べば良い。
ちなみに浮気・ギャンブル・借金は癖になるそうで「あれはもう病気だから隠れ
て又やるよ。」と言われ、実際そういう人は多いらしい。必然的に嘘つきにもな
っていく。
あと、伴侶がこの手の問題を繰り返す時に、自分の何が悪かったのかと悩む人が
いるようだが、それはやめた方がいい。
どういう状況でもしない人はしないし、する人はする。
あなたの伴侶は、そういう人間というだけのことだ。