昔、近所の公園でのこと。顔見知り程度のご近所Kさん(50代男性)が、ベンチ
に座っていた女性 (60才位)を見ながら、突然私にこう話しかけてきた。「あれ
は赤線にいた女だ。」
※赤線=公娼制度が廃止された戦後の1946年から、売春防止法が施行される
1958迄の12年間、各地に存在した売春を目的とする特殊飲食街のこと。
その女性も近所の人で、子どもはいないが仲の良い夫婦だと聞いたことがある。
若い時はさぞかし…という美人で、Kさんによると恋仲になったダンナさんが
大金を払って身請けしたのだとか。
彼女が赤線に居たことにも驚いたが、それ以上に私はKさんにひいていた。
どこまで本当か分からないが、この人は何のために赤の他人の私にそんな余計な
ことを話すのだろうか?
たまに趣味の会などで、当たり障りのない話として芸能人のスキャンダルが話題
に上ることはあるが、ご近所さんのこういう話はアウトだろう。
法律には名誉毀損罪というのがある。
「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損したものは、その事実の有無にかかわら
ず、3年以下の懲役若しくは禁固又は50万円以下の罰金に処する」
ひそひそ話程度なら訴えることは出来ない。
しかし、以前(数十年も前のことだが)ある事無い事を言いふらして知人女性を追
い詰めた3人の主婦が、裁判で賠償金を命ぜられた…という事例も有るので軽く
考えない方がいい。
最近よく見るのは、インターネットでの誹謗中傷で訴えられるケースだ。
匿名でも発信者が特定されることが殆どで、そのような記事をコピーして拡散さ
せて罪に問われることもあるので、要注意だ。
逆に名誉毀損などと言ってられない、皆で共有したい情報もある。
昨年「こども家庭庁」が発足し、子供を性被害から守る為の制度「日本版DBS」
についての議論が進められている。
※DBS=イギリスの「前歴開示および前歴者就業制限機構」のこと。
子供への性犯罪は再犯率が高いので、子供達を守る為には彼らを2度と子供と接
する職業に就けないようにする必要があるが、DBSが導入されれば、過去の性犯
罪歴を確認して採用の可否を決められるようになるという。
ちなみにこの手の犯罪は学校や幼稚園だけではなく、学習塾や習い事の教室、シ
ッターの派遣などでも起きているので、このシステムがどの範囲まで適用される
のか、その辺も気になるところだ。