ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

笑いの効用と作り笑いの落とし穴

私はブログにはシリアスな事を書くことが多いが、実生活ではよく笑う方

だと思う。笑う対象は大体、飼猫と動物系のYouTubeそして同居の3男だ。

 

ヤムチャ(猫)は息子がパソコンに向かうと、わざわざモニターの真ん前に来て

座ってしまうことが多いのだが、そんな時に息子はよく猫相手に説教を始める。

口調はその日の気分で、昭和初期の役者風だったり、旅館の女将風だったりと

色々だ。

 

息子は年に何回かアマチュア劇団の演劇に参加しているせいか、その物真似

がどれも面白くて、特に柄本明の芸者コントには毎回爆笑。

 

笑いには、免疫力が高まる、脳が活性化されるなど健康面で色々な効果があ

ると言われる。私の身体はあちこちガタがきてるが、それでもまだ笑った後

で体調が少し良くなったと感じることは少なくない。

 

私が初めて笑いの効果に驚いたのは、47歳で子宮摘出手術をした時の事だ。

手術の後、最初の食事が運ばれてから丸1日経っても、まるで拒食症のよう

に飲食が出来ずにいた。食欲が無いとか吐き気がするとかではなく、無理や

り食べ物を口に入れても、どうしても飲み込めないのだ。

 

ちょうどその頃お見舞いに来てくれた知人に、私は自分の不安な気持ちを吐露

した。しかしその人は「大丈夫、二重顎はそのままだから。」と言って笑った。

 

最初、何を言ってるのか分からなかった。私は平均体重だし、しかも今はやつ

れてる筈。しかし「そっか、私は二重顎なのか~。」と、その顔を想像した途端

に噴き出してしまい、暫し爆笑。

 

で、笑い終わったところで知人がすかさず、私の口にポンとお菓子のかけらを

放り込んだ。ビックリしながらも、私は思わずそれを飲み込んでしまい、それ

をキッカケに普通に食事が出来るようになったのだ。

正に笑いは百薬の長、笑う門に福来たるだ。

 

無理に声を出して笑わなくとも、人と笑顔で向き合うことで場の雰囲気が良く

なり、お互いの免疫力もアップすると言われる。

但し作り笑いには要注意で、“スマイル仮面症候群”に陥ることがあるそうだ。

礼儀や処世術として作り笑顔を演じている内に、自分の感情を正直に吐き

 出せず、深刻な状態でも笑顔で話すようになる。

これはある種のストレスの症状で、心身に負担をかけている状態だという。

 

生きていれば老いも若きも関係なく、大なり小なり嫌な事、しんどい事、悲

しい事を経験させられるのが世の常。時には感情に蓋をせず、自分の気持ち

を正直に表すことも大切なようだ。