ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

「嫌い」は直せる。  

九州で暮らしていたある冬の日の事。

部屋の掃除をするために炬燵の布団をめくったら、中から10匹ほどの小さな

蛇がウジャウジャと這い出て来て、思わず悲鳴を上げた。

犯人は小1の二男で、わざわざ冬眠していたものを掘り出してきて、暖かい

炬燵に入れていたものだった。本人はそれで保護していたつもりらしい(笑)。

 

私が子供の時は、爬虫類は勿論トンボと蝶々以外の虫は全て駄目で、コオロギ

がトイレにいた時は怖くて、1時間もオシッコを我慢したなんてこともあった。

 

生まれ育った北海道ではゴキブリ(G)を見たことがなく、九州に引っ越して初

めて部屋の壁を這う姿を見た時は、その大きさに思わず鳥肌が立った。

しかもあろうことか、それは恐怖する私に向かって飛んで来たものだから、

それ以来いまだにGだけは駄目で、3男から「差別だ」と言われている(笑)。

ちなみに我が家では、黒猫のヤムチャがうちに来た15年前から、全くGを見

ることが無くなり、衛生面でも有難く感謝・感謝だ。

 

息子達には虫にも命があることと、虫を怖がらない人間になって欲しいと思

い、小さい時から虫を見かけたら「可愛いね」と言って育ててきた。

最初は我が子が虫と遊ぶ姿に鳥肌を立てていたが、その内私にも虫の可愛さ

が分かるようになってきた。いまだに触(さわ)れないものも多いが^^;。

 

その当時近所の女の子(5才)が、足元の雨蛙に驚いて悲鳴を上げながら何度も

踏みつけて殺してしまうという出来事があった。

この子のお母さんは虫や爬虫類が大嫌いで「虫や蛙を怖がらない女性は、女

として可愛げが無いわよ。」と説教(?)されたこともある。

 

嫌いなのはしょうがない。生まれながらに苦手、という人もいるだろう。

しかし悲鳴を上げて逃げているうちは良いが、人は恐怖から残酷になること

がある。あの時の女の子の行為は正にそれで、間違いなく母親の影響だった。

 

子供の時からの感覚を直すのは大変だが、私の経験からも克服出来るのは

間違いないので、虫嫌いの人は是非改善に挑戦してみてほしい。