[内容]
近隣諸国からの侵食がジワジワと進んでいる日本国の実態をルポ。
副題は『中国・韓国・北朝鮮の日本支配はここまで進んでいる』
[感想]
著者は産経新聞の論説副委員長。本書では下記のような解説が続く。
「日本近海を暴れ回る北朝鮮と中国。漁船の難破は漁民か工作員か。」
「対馬では海上自衛隊本部に隣接する土地を韓国資本に買い漁られている。」
「日本の医療制度にタダ乗りし高額な治療をした後で帰国する中国人。」
「住民が中国人だらけの巨大チャイナ団地。」
2008年の「留学生30万人計画」により、中国人留学生は格段に増えているそ
うで、著者は彼らが日中友好の懸け橋になってくれることを望みながらも、工
作員が紛れ込んでいる可能性を指摘し、闇雲に入国させることに警鐘を鳴らす。
又「スパイ防止法案の無い日本は丸裸のお人好しで、日本人は自国を守るの
は自分だという認識が足りない。」と警告。著者と同じことを訴える人は多く、
ネットを検索すると “スパイ天国・日本” という言葉がズラズラと出てくる。
以下は、特に興味深く読んだ“孔子学院”についての内容。
2004年に中国が提案したプロジェクトにより、世界中に何百か所も“孔子学院”
という名の中国語の教育機関が置かれるようになった。
日本でも多くの私立大学が受け入れているが、この学院の授業はチベット問
題、法輪功、天安門事件などの敏感な問題には一切触れられないという。
孔子学院は大学間の取り組みであるため設置や認可の届け出は必要なく、
日本では長い間野放し状態だった。
しかし欧米では現在、中国のスパイ機関であるとして閉鎖の動きが広がって
おり、この事態を受けて日本でも令和3年(今年)5月に、設置大学に情報
公開を促すことが決まった。果たしてどんな展開が待ち受けているのか。