北海道の実家は海の近くにあり、海風が吹いて冬はひと際寒さが厳しかった。
小さい時は学校から帰ると、母がぬるま湯を入れた洗面器を用意してくれ、
そこに両手を浸すとジワーッと温まってくるのが嬉しかった。
冬はコロコロに着込んでいたが、小3の頃から数年間、真冬の間だけ両足
と肘のあたりが神経痛のように痛むようになった。
末の妹にも同じ症状があり、夜に布団の中で泣く妹の足を、母が温めながら
マッサージしていたのを憶えている。
幸い自然に治ってくれたが、医療が進歩した今は、早期に治療することで
慢性化を防ぐことが出来るそうなので、我慢は禁物だ。
3男が5歳の時、夜になると時々足(下肢)が痛いと泣くようになった。
私の時と同じ神経痛かと思ったが、診察の結果どこにも異常はなく朝には
ケロッと治っているので、「多分成長痛でしょう。」と言われた。
成長痛というのは俗称で、実際に骨が成長する時に痛みが出るわけではない。
3~12才の子供の10~20%に見られる症状で、筋肉の疲労やストレスなどが
原因と言われているが、本当のところはよく分かっていない。
これといった治療法は無く、さすってあげたりストレッチ体操を行うと、痛
みが和らぐと言われる。
3男の足の痛みは医者の言う通り短期間で治ってくれたが、スポーツによる
骨端軟骨損傷や、他の病気で痛みを繰り返す場合もあるので、痛みがある時
は早めに診察を受けることが大事だそうだ。