ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

SEのフシギな職場 (きたみりゅうじ) 幻冬舎 

[内容]

社員の反面教師になるような言動を、自作の漫画と共に書き連ねたエッセイ。

副題は『ダメ上司とダメ部下の陥りがちな罠28ケ条 』

[感想]

著者の職業はプログラマー。くだけた文章と軽い絵柄からくるイメージと違って、

内容は至極真面目。誰もが上司であり部下の立場であるということで、本書では

“上司”と“部下”に分けてそれぞれの立場での問題ケースを取り上げ、各節の終

わりに『教訓』がまとめられている。

 

読み始める前は、IT 業界というのは新しい分野なので、昔からの日本企業の

感覚とは違うのかなと思ったが、「いたいた、こんな人。」「あるある、こんな事。」

で、共感と苦笑いを交えながら読んだ。例えばこんな具合。

 

『思いつきに対して現実的な検討を加え、実践できるアイデアとして取りまとめてこ

そ、初めて「案」と呼べるものが出来上がります。』…部下はこれで振り回される。

 

『「責任を取って辞職します」って-(略)-誰がその不手際の後始末を行うの?』…私

も報道を読んで思うことがある。自主退職も解雇も、後始末をしてからの話では?と。

 

『「教え育てる」から教育なのであって、ただ教えるだけでは不十分。』…確かに。

 

この本を読んで、以前ある人が自分のことを「IТ土方」と言って笑っていたのを

思い出した。労働時間が長い上に賃金は安く、辞める人が多いのだとか。

※ IТ土方 =多重下請けの末端作業者のこと。

 

しかし今、IТ業界への就職・転職希望者が増えているそうで、このコロナの中

で知人の息子さんの会社では、臨時ボーナスが出たという。

小学校では去年から、プログラミング教育が必修化されたと聞いた。

裾野の広がりによって、この業界も更に二極化が進むのだろうか。