[内容]
1960年代の人気グループ、シュープリームスをモデルにしたミュージカル。
(2006年 製作国アメリカ) 映画賞受賞
[感想]
主役のビヨンセが演じるのは、シュープリームス時代のダイアナ・ロス。
物語は 黒人3人の女性グループが、オーディションを受けるところから始まる。
業界の裏側は、表のきらびやかさとは正反対で黒人差別は当たり前、白人に
よる盗作には泣き寝入り…という世界だった。
そんな中でも頑張って彼女たちは少しずつ売れていくのだが、やり手マネージャー
の割り切ったやり方に、仲間内で衝突・反目・嫉妬が渦巻くようになり、彼の子
を身ごもっていたエフィが怒りに任せてグループを脱退してしまう。
そこから様々な出来事をクリアして、スターダムにのし上がっていくのだが、
ストーリーがあるのを忘れるくらいふんだんに歌を聴かせてくれて、そのどれも
が抜群の歌唱力で素晴らしい。
ビヨンセがうまいのは当然だが、あのエディマーフィも吹替かと思うほど歌が上手。
特にエフィ役のジェニファー・ハドソンが自分の感情をぶつけて歌う場面は圧巻で、
私は最後まで主役は彼女だと勘違いしていたほどだ。
今まで観てきた中でもトップクラスの楽しいミュージカルで、セリフの場面と歌う
場面の切り替えに、全く不自然さが無いのも良かった。
私が若い時によく聴いていたソウルミュージックと言えば、オーティス・レディング
(26歳没)。レコードはもう手元にはないのでYouTubeで確認したら、ありました。
この映画でソウルミュージックに興味を持った若い人には、この人もお勧めです。