[内容]
世界の紛争地域の、復興と治安維持に携わった経験が綴られている。
[感想]
日本にもこんな凄い女性がいたのかと驚いた。
シリアスな内容だが、時にユーモアを交えた分かりやすい文章。
高校生の時、ルワンダ虐殺の写真を見て著者が思ったのは
「日々のニュースを眺めて、嘆きながら救世主が現れるのを待つのではなく、
自分が状況を変える側になる。」ということだった。
この時に紛争解決を職業とすることを志し、日本の大学を卒業後イギリスの
大学で紛争解決学の修士号を取得。
その後、23歳の時からNGO、国連PKO(国連平和維持活動)、外務省の
職員として、紛争後の復興・治安改善・武装解除を仕事としてきた。
本書では中東やアフリカの現状、武装解除後の子供兵士のことなどの他、国連
と外務省やNGOとの違いにも触れている。
「現地の人々が出来ることは現地の人にやってもらう訳」など、深く考えさせ
られる内容で「“出来ない”と“やらない”は違う」という言葉には、心にズシンと
くる重みがある。
著者はこの仕事で、争いの後の加害者の更生だけでは、“命”など取り戻せない
ものがあることを痛感。30代からは紛争予防のための活動に変えて、現在は
「特定非営利活動法人Reach Alternatives」の理事長として働いている。
(旧名称は「NPО法人日本紛争予防センター」で、今年3月に改名。)
下記は現在43才となった著者の受賞歴で、代表的なものを2つ。
・2011年 「世界が尊敬する日本人25人」 (日本版ニューズウィーク誌)
・2020年 「2020年の主役50人」(週刊AERA)