今住んでる家の庭は、今迄住んだ中で一番小さくて、猫の額ほどの広さし
か無い。最初は狭過ぎて物足りなかったが、高齢と近年の夏の暑さもあっ
て、今は自分で手入れするには丁度良い広さだと感じている。
私は社宅時代からずっと、どこに住んでも庭は芝生にしてきた。
しかし段々と、芝生の間に咲く小さな雑草の花を抜くことに抵抗を感じるよ
うになり、それらが “しつこく出てくる雑草” ではなく、“芝生と相性の良
い草” に見えるようになってきた。
それ以来 低い雑草はあえて残すようにし、土手に咲くタンポポを数株 庭
に移植したりもした。ワイルド過ぎる庭は、蚊や蛇が増えるので程度問題だが、
芝生や雑草が7~8㎝位の高さの時が、虫や蛙の種類が増えて一番楽しい。
ここに引っ越してすぐの頃、庭の半分近くを花壇にしたら、花を目当てに沢山
の蜂が飛んで来て、怖い思いをしたことがある。
なので今はバラやシャクヤクなど毎年咲くもの以外は、花は春に何種類か植
えるくらいで、あとは庭の隅で咲く野草のドクダミやニラの花を楽しんでいる。
こんな具合なので、傍から見たらうちの庭は何とも地味で味気ないと思う(笑)。
「世の中に雑草という名の植物は無い」これは ある植物学者の言葉で、昭和
天皇が引用したことでも有名だが、私もこの言葉を知った時は大きく頷いた。
問題は考え無しに植えてしまった沢山の木だ。背の高い木は毎年同居の息子に
枝切りしてもらっているが、私が死んだ後はお荷物になるかも…と、息子には
今から謝ってある^^;。