ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

<漫画>その後のツレがうつになりまして(細川 貂々)幻冬舎

 [内容] [感想]

夫のうつ闘病生活を描いたベストセラー『ツレがうつになりまして』の続編。

仕事のストレスからうつ病にかかった夫が、闘病生活を乗り越えたその後の

日々が描かれている。(当ブログで感想文を書いた「新型うつ病のデタラメ」の

著者も、本物のうつ病の症状の参考になるとして本書を紹介。)

 

最近よく見かける簡単な絵柄だが、それが重い題材を 暗くならずに読み進め

るのに一役買っている。本書では、利用できる公的機関や休業補償など、前作

よりもうつ病の人の参考になる情報が多く紹介されている。

 

話の合間に、夫による「ツレのつぶやき」が添えられており、これも病気を理解

する参考になる。うつ病の夫に仕事を辞めてもらい「病気になったことは恥ずか

しいことでもなんでもない。」と言い続けることは なかなか出来ることではなく、

著者の姿勢と思いやりには読みながら何度も感心させられた。

 

<漫画> こっこさん (こうの史代) 宙出版

 

[内容] [感想]

マイペースなホームレス鶏と、それをペットにした女の子の、暖かくも笑えるお話。

主役の鶏がいい。目つきが悪くて時々攻撃的で、でも可愛くて自由で。

 

登場するのは平凡な家族と、普通の女の子。

描かれてるのは、ドタバタと鶏に振り回される毎日の生活。

なのにホンワカするようなホッとするような、不思議な上質さがある。絵も好きだ。

 

右下にパラパラ漫画があり、それも楽しかった。