[内容]
勤務先から失踪した過去を持つ著者が、その時の体験を漫画で綴っている。
[感想]
結構重い内容なのだが、ユーモラスな作風で緩和されている。
中学の教師になったものの、授業や部活に悩む日々を過ごす著者。
しかしどうしても「辞める」の一言が言えず、ある日とうとう「探さない
で下さい。」と書いた置手紙を残して蒸発してしまう。
家出の漫画は色々あるが、この漫画の面白いところは、15年後にけじめをつ
ける為、当時関わった人達に会いに行くという点だ。自分の心境だけではなく、
その時彼らが何を思い何をしてくれたかが描かれている。
自分の弱い部分をさらけ出すのは、きつい作業だったと思うが、生きて帰っ
たこと、それを受け止めてくれた人達がいたことは、本当に幸いだった。
失踪後に家族や沢山の人にフォローされていたことを、著者がきちんと自覚し
感謝しているところにも好感が持てる。
<漫画> 俺、つしま (おぷうのきょうだい) 小学館
[内容][感想]
ツイッターでブレイクした、元ノラ猫と心優しいおじいちゃん(本当は女性)の物語。
作画は兄で、妹がストーリーを担当。実話が基になってるそうで、猫のあるある
に笑い、癒され、涙も少し。 何よりも猫への愛が凄くて、完敗です(笑)。
猫達の絵は写真加工でもしたようなリアルっぽさで、登場人物も多くは劇画風。
それなのに、おじいちゃんだけは何故かラフ過ぎる線で全身青色。しかも顔の形
は“精米”。でも、不思議なほど感情がバンバン伝わってくる。
つしまはツンデレで目つきの悪い猫だが、それが妙に可愛い。本物のつしまの
写真も掲載されてたが、これが漫画と全く同じで笑ってしまった。
ところでおじいちゃんの鼻毛が気になるのだが、これも本人と同じなのか?