知人達と(ささやかな)寄付の話になった時、自分は何処にも寄付をしたこと
がないと言った人がいた。それはそれで構わないと思うが「外国の難民より
困ってる日本人が優先でしょ?!」と何故か喧嘩腰。
外国への寄付やボランティア活動に、否定的な考えを持つ人は結構いる。
・国内の困窮者を優先すべき。
・援助し続けることでタカリ体質になる。
指摘される点は他にもある。
・NGOが特定の産業を支援すると、その国の他の産業が育ちにくい。
・政府開発援助は税金からなので、我々は既に寄付をしてるのと同じだ。
・組織を通すと必ず横流しされ、直接物資を配っても後で回収されたりする。
極めつけは、
・NGOは職員の給料や広告費などの経費が大き過ぎる。あれではビジネスだ。
・NGOは集金の為に、世間受けの良い事ばかりしようとしている。
寄付をする人間は無知だと言わんばかりの人もいる。しかし寄付を続ける人
の多くは、矛盾も問題点も十分承知していて、それでも「自分は安穏と暮らし
ながら知らんぷりは出来ない。」「対岸の火事は、たとえ微力でもみんなで消さ
なければ、いつか孫や子に降りかかってくる。」…などと考えたりしている。
他国の人間にそこまで責任があるのかという問題になるが、
「“死ぬにまかせる”は見殺しにするということ」は、その通りだと思う。