ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

人道支援を行う国際NGOへの寄付

知人達と(ささやかな)寄付の話になった時、自分は何処にも寄付をしたこと

がないと言った人がいた。それはそれで構わないと思うが「外国の難民より

困ってる日本人が優先でしょ?!」と何故か喧嘩腰。

 

外国への寄付やボランティア活動に、否定的な考えを持つ人は結構いる。

・国内の困窮者を優先すべき。

・援助し続けることでタカリ体質になる。

発展途上国への援助は人口爆発を招く。

 

指摘される点は他にもある。

NGOが特定の産業を支援すると、その国の他の産業が育ちにくい。

・政府開発援助は税金からなので、我々は既に寄付をしてるのと同じだ。

・組織を通すと必ず横流しされ、直接物資を配っても後で回収されたりする。

 

極めつけは、

NGOは職員の給料や広告費などの経費が大き過ぎる。あれではビジネスだ。

NGOは集金の為に、世間受けの良い事ばかりしようとしている。

 

寄付をする人間は無知だと言わんばかりの人もいる。しかし寄付を続ける人

の多くは、矛盾も問題点も十分承知していて、それでも「自分は安穏と暮らし

ながら知らんぷりは出来ない。」「対岸の火事は、たとえ微力でもみんなで消さ

なければ、いつか孫や子に降りかかってくる。」…などと考えたりしている。

 

他国の人間にそこまで責任があるのかという問題になるが、

「“死ぬにまかせる”は見殺しにするということ」は、その通りだと思う。