[内容]
純粋で孤独な青年と男運の悪い心優しい女性の、一途ではかない恋の物語。
(1993年 製作国 アメリカ)
[感想]
定番の純愛ストーリーだが、心に沁みる良作で、2人の主人公も魅力的だ。
孤児院育ちのアダムは、生まれながら心臓を患っていた。
大人になってからはレストランの下働きとして働いていたが、人と接するのが
苦手で無口なため、周りからは変わり者扱いされていた。
キャロラインは同じレスランで働くウェイトレスで、明るく活発な性格だが最近
又ボーイフレンドに振られたばかりだ。
ある夜キャロラインが暴漢に襲われるが、アダムが助けてくれたことから、彼女
は少しづつ彼に惹かれていく。
キャロラインは知らなかったが、彼はずっと以前から彼女だけを見つめていて、
暴漢から助けることが出来たのは、夜の帰り道を心配してそっと彼女の後を
つけて歩いていたからだった。
アダムが深夜にキャロラインの部屋に忍び込み、大きなクリスマスツリーを置い
ていくシーンがある。現実の世界なら、住居侵入罪で通報されてもおかしくないが、
アダムがあまりにも一途で、観客としては何故か応援したくなる(笑)。
ある日アダムが、あの時の暴漢たちから仕返しで刺されてしまう。
傷は軽かったがその時に医者から、彼の心臓が末期状態であることを告げ
られる。しかし彼は頑なに手術を拒否。
アダムの葬儀の後、キャロラインが「彼は天使だった。」と呟くが、彼女も負けず
素敵で、男運が悪いなんてあり得んやろ、というくらいチャーミング。
アダムの飼犬を引き取ったのも、彼女らしくて良かった。