ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

障がいのある生徒の世話は誰がすべきか

人生相談で時々見かけるものに「小学生の我が子が、学校で障がいの

あるお子さんのお世話係にされて悩んでいる。」というのがある。

 

私も中1の時に、学級委員だからという理由で担任から頼まれ、1年間

体に障がいのある女生徒のお世話をしたことがある。

内容は、登下校の時に彼女の鞄も一緒に持って送り迎えをし、

家庭科室などに行く時は、彼女の教材を持って付添うという簡単なもの。

 

嫌々やっていたわけでは無いが、彼女に合わせた行動で制約は多く、

他の生徒との友達関係が築けなくて寂しかった。

 

中学生でさえこうなのだから、小学生なら親が悩むのは当然だ。

悩み相談では「思いやりを学ぶ良い経験」というアドバイスもあったが、

小学生の場合はむしろ、思いやりのある子が選ばれてるようだ。

 

当時は毎日、彼女の母親と玄関で鞄の受け渡しをしていたのだが、後年

フッと思った。あのお母さん(専業主婦)は何故、娘(一人っ子)の送り迎えを

自分でしなかったのだろう。…可能性として一番高いのは「“ついで”に娘

の鞄を持ってもらう以外、何の負担もかけていない。」という勘違いかな。

 

先にも書いたが、教師や親の都合で、一人の生徒に世話を丸投げするのは、

それが小学生なら尚更してはいけないことだ。

大人が出来ない場合は、せめて子供達の間で交代制にすべきで、それは

たらい回しでも差別でもなく、世話を受ける子も(感謝は大事だが)小さくな

る必要は無い。上手くいくかどうかは、教師の力量にかかっているが、無理

だと感じた場合は、ためらわず校長や専門家に相談してほしいと思う。