ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

塾通いの本音と建前、必要性。

 息子が中1の時の、父母役員会でのこと。母親の一人が少し涙ぐみながら、

「この学校は偏差値が低くて、受験が心配です。」と言い出した。

 

私にも意見を求められたので「義務教育の内容はどこも同じだと思うので、

本人次第では?」と答えたら、「そんなことを言ってたら、それなりの子にし

かなりませんよ。」と言われて驚いた。(それなりの子じゃ駄目ですか?)

 

転勤族でこの県の学校のことを知らなかったため、個人懇談の時に担任の先生

(中学生の子を持つ女性)に「塾に行った方がいいですか?」と聞いてみた。

 

答えは「行かなくとも大丈夫ですよ。」だったが、「すみません、本当に何も知ら

ないので、母親としての本音を教えて下さい。」と頭を下げた。

先生は苦笑いしながら「親が教師だと、子供は勉強が出来て当たり前というプレ

ッシャーが大きいんですよ。」と、我が子は塾に行かせてることを教えてくれた。 

(うちは本人が望まなかったので、結局その後も塾には行かなかった。)

 

息子が中2の夏休み、夫の転勤に伴って家族全員で他県に引っ越した。しかし

次の転勤について行くのは難しいのと、今回の転勤先が偶々夫の故郷に隣接した

県だったので、故郷に家を買い、転校8か月後には又家族全員で引っ越した。

 

そして、その時に初めて中学の授業内容に問題があることが分かった。前の学校

では習ってないのに、こちらでは既に終了している単元が幾つもあったのだ。

1年後には高校受験を控えている。 中3の1年間だけ、塾に行くことにした。

(親バカ言うようだけど、本人、めげずに勉強頑張った。)

 

息子達は文句も言わずに環境の変化を受け入れてくれたが、1年間に2度も転校

させ、事前に“単元”のフォローも出来ず、本当に申し訳なかったと思っている。

今、全国転勤が見直される傾向にあるそうで、子供達の為にも良いことだと思う。