猫のちっち(♀・17歳で病死)は、ノラだった生後8カ月の時に、隣町の
アパートの5階から落ちて病院に運び込まれた子だった。
私が初めて会ったのは入院ひと月後で、「前足は大丈夫だが背骨を損傷してる
ので一生歩けないでしょう。」と言われた。だが嬉しいことに、家に来て3日目
から、後ろ足の膝関節裏側を床に着けて、X脚でゆっくりと歩くようになった。
ただし後ろ足先には力が入らず、しっぽにも感覚が無くダランとしたまま。
糞尿は垂れ流しだったが、絞らなくても自然に出るのは有難かった。
障害はあっても元気だったのと、糞尿は殆ど寝てる時にまとめて出てくれたの
で、一部にトイレシ―トを敷いて好きに歩かせた。(おむつは嫌がるのでやめた)
ちっちは3歳と10歳の時、僅か50㎝の高さからの着地の失敗で、後ろ足を骨折
している。どちらも目の前での出来事だったのですぐ気付き、病院に駆け込んだ。
猫の場合、折れ方や折れた箇所によっては下手にいじらない方が良いそうで、2
回共治療は全く無く、家でひと月安静にしてるよう言われた。(自己判断は禁物)
骨折の時の安静のさせ方(うちの場合)
・(30日間)…リビングのテーブルの上に、縦横60×80の犬用ケージを置く。
ケージの床に薄手クッション、その上にトイレシートを敷き、食器・水・
猫ハウス(小)を置いて、猫を入れっ放しにする。シートは小まめに交換。
・(31日目から10日間)…もう一つ同じサイズのケージを用意し、2つ共扉を外して
その面をピッタリとくっ付け、2つのケージ内を自由に行き来させる。
この間、一度も出してくれと鳴かなかったのが有難くもあり、不憫でもあったが、
頻繁に話しかけ撫でてあげ、40日間も我慢させたが回復はバッチリだった。
その後は、ちっちがジャンプしそうな場所全部に、クッションを置くようにした。