20数年前のこと。県内の刑務所で『刑務所作業製品の展示即売会』
が催されると聞き、珍しさ半分で行ってみた。
会場は大勢の家族連れで賑わい、品物の種類も予想以上に豊富で、既にあち
こちで『売約済』の札が貼られていた。
私は今も、その時に買った家具を使っているが、丈夫で使い勝手も良く、
良い買物をしたと思っている。
ところで世間には、刑務所の製品に拒否反応を示す人たちが結構居て、ネット
で「忌まわしい」「怨念」などの文字が並んでるのを見た時は驚いた。
使いたくないと思うのは自由だが、これは作った人だけではなく、品物を買っ
た人に対しても酷い言葉だと思う。
この社会で刑務所が関わっているのは、展示即売場の品ばかりではない。
報奨金が安いので、多くの民間会社が作業を依頼しており、それが部品として
組み込まれた製品はごまんとある筈。
あと、売上の一部は犯罪被害救済に寄付されていると聞いた。
刑務所の作業にも不景気の風は吹くという。
そこで函館少年刑務所が考えたのが、オリジナルブランドの開発だ。
それが異例のヒットを続けてるというので、ネットで確認したところ
アマゾンでも取り扱っていてビックリ! 時代は変わったものだ。
- この製品は「函館少年刑務所 マル獄シリーズ」で検索できます。