ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

MUSA -武士 (主演) チョン・ウソン

「内容」

明国によって流刑に処された高麗使節団と、明の姫を誘拐した元軍との戦い

のドラマ。                (2001年 製作国 韓国・中国)

「感想」

時は14世紀後半。高麗からの使節団は、明に到着してすぐにスパイの汚名を

着せられ、全員徒歩で灼熱の砂漠に連行されてしまう。

 

しかし道中で元軍に襲撃され、明の兵士は皆殺し、使節団はその場に捨て置か

れたお陰で自由の身となるが、慣れぬ砂漠での強行軍で脱落者が続出する。

 

やっと見つけた町で何とか命をつなぐが、その後再び元軍と出会い、その時に

彼らに誘拐されていた明の姫に請われ、チェ将軍の一存で救出。

そのため「姫を渡さねば皆殺しにする」と、元軍から執拗に追われることになり、

水も食べ物も無いまま命からがらの逃避行が始まる。

 

チャン・ツィイー演じる美貌の姫君は、気位の高いワガママな女性だが、世間知ら

ずなだけで、彼女の為に次々と犠牲者が出るのがやるせない。

 

奴隷のヨソル(チョン・ウソン)の格好良さが際立つストーリーだが、冷静で懐の深

い弓の達人を演じるアン・ソンギは、この映画でも期待通りの存在感。

未熟なチェ将軍や元軍の将軍他、登場人物全員が最後には泣けるほど男らしく

戦うことになるが、リーダーの一存で悲惨な状況に追い込まれていく下々の者達

が哀れ過ぎて、別の意味で泣かされる。

 

なお、題名の『武士』に関して、ネット上で色々な推測がなされているが、日本の

武士とは別種のもののようだ。又、ストーリーも 「歴史上の事実をヒントにした

フィクション」ということなので、難しく考えずに楽しく観るのが良いと思う。

とても面白い映画だったが、戦いのシーンが生々しいので、苦手な人は要注意。

 

MUSA -武士- [DVD]

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