ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

ザ・ダイバー (主演) キューバ・グッディング・ジュニア

「内容」
1940年代に、アフリカ系アメリカ人初の海軍潜水士となった男性の実話。
                      (2000年 製作国 アメリカ)
「感想」
カールは子供の頃、小作人として白人からこき使われる父親から「俺のようには
なるな。学校へ行け。」と言われて育った。

 

中学を卒業後海軍に入隊。先輩から自虐的に「黒人兵は、コックか雑用係、あと
は除隊だけだ。」と忠告されるが、泳ぎのうまさから、黒人としては異例の甲板兵
に抜擢される。

 

ある日、目の前でヘリコプターが墜落し、事故の救出劇を目撃したカールは
感動。自分も潜水士になりたいと思うが、黒人であるが故に養成所に入ることを
拒否されてしまう。

 

ここまでの流れだけでも、当時の黒人差別の根深さがうかがえるが、しかし彼は
諦めず、100通に及ぶ嘆願書を出し続け、数年後にやっと入所が許可される。

 

訓練は厳しかったが、キツいのは皆同じ。ただ一つ違うのは、黒人のカールには
生徒と教官の両方から半端じゃないイジメがあったことだ。
特に鬼教官ビリーのやり方は酷くて、ラストでカールに力添えをするシーンが無か
ったら、ビリー役のロバート・デ・ニーロの映画はもう見たくないと思ったほど(笑)。

 

見どころは色々あるが、様々な人間模様が展開される中、彼を少しずつ認めてい
く仲間と、卑劣な差別主義者の言動にも耐えて頑張るカールの姿が胸を打つ。
特に、大怪我を負ったカールがクビになりそうになり、それでも諦めず再起をかけ
て挑戦するシーンには泣かされた。

最後に、カール・ブラシア本人の映像も流れる。

 

ザ・ダイバー [Blu-ray]

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