ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

場合によっては、ひき逃げになる時がある。

当時19歳の息子が、繁華街を自転車で走っていた時のことだ。

横から不意に車が飛び出してきて、息子が咄嗟に自転車のハンドルを切った

ところへ、急ブレーキをかけながら軽トラがぶつかって来た。

 

車から降りてきた軽トラの運転手に「大丈夫ですか?」と聞かれ、肩をしたた

かにぶつけて倒れていた息子が、とっさに「大丈夫です。」と答えたところ、

運転手は車に戻ってそのまま走り去ってしまった。

 

飛び出して来た方の運転手(女性)も、痛みで肩を押さえる息子と目が合った途端、

顔を引きつらせて逃げるように走り去ったという。

 

酷い怪我でなくて良かったと思ったが、しかし翌朝は痛みで腕が上がらなくなっ

ていた。すぐに病院に連れて行き、事故なので私も一緒に話を聞くことになった。

 

シャツを脱いだ息子の上半身を診た医者は、「いい体してるな~。普通これだけ

酷く打ってたら骨折してますよ。」と笑い、毎日大学で剣道の部活に励んでいた

息子も苦笑い。私一人が、そんなに酷かったのかと青くなっていた。

 

このケースの場合、トバッチリとはいえ軽トラの運転手は法的には“過失アリ”

となり、いくら「大丈夫」と言われても息子を置いて立ち去ってはいけなかった。

 

又飛び出しの運転手の方は、たとえ自転車と接触していなくとも、息子が危険を避

ける為に他の車に衝突されているので、やはり “過失アリ”となり、もし骨折して

いたら、2人共ひき逃げになる可能性もあったらしい。

 

事故直後は大丈夫だったのに、その後体に症状が出たという話はよく聞く。

この経験で、何も分からないうちに「大丈夫です。」と言うのはNGと知った。

万が一自分が加害者になった時は、きちんと常識のある対応をしたいと思う。