ほたるBBの 絵と 本と 雑感日記

60代後半に再開したお絵描きと、読書の備忘録。考えさせられたことなども綴ります。

教室での教師の姿は生徒にしか分からない。

神戸市の20代の男性教師が、4人の先輩教師からのイジメで病気療養に追い

込まれた事件が話題になっているが、これは本当に特殊な例なのだろうか。

 

『ニトロちゃん:みんなと違う、発達障害の私』(沖田×華)という、著者の体験

を元にした、教師からの壮絶なイジメを描いた漫画がある。

この漫画ほどではないが、私も尊敬できない教師を何人か覚えている。

 

中1の時の同級生S子さんは活発な子だったが、かなりくたびれた制服を着て

いて、お弁当箱のご飯(米)は半分も入っておらず、おかずは隠して食べていた。

 

ある日の授業中、全員ノートへの記入の為に教室がシンとなってる中、突然

教師(中年男性)が大きな声で、「そのノートのとり方は何だ!〇※▽◎…!」と、

生徒を叱りつける声が響いた。

 

驚いて顔を上げると、すぐ近くの席のS子さんが顔を真っ赤にして俯いていて、

教師はまるで汚いものを見るような軽蔑の目で、S子さんを睨みつけていた。

 

彼女のノートは小学生の時から使っている少し小さめのもので、縁がくすんだ

そのノートには、小豆のように小さな文字が全教科分ビッシリと並んでいた。

そのことは皆知っていたが、それを馬鹿にして苛める子など一人もいなかった。

 

授業が終わった後、誰も今起きた事には触れず今迄通り彼女に接し、S子さんも

いつもの笑顔で応えていてホッとしたが、とれほど恥ずかしく悲しかったことか。

 

それにしても、教え上手な楽しい先生に関しては色々な事を思い出せるのに、こ

の手の教師に関しては、不思議な程その時の最低な言動以外一切思い出せない。